欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、底堅い

 11日の欧州外国為替市場でドル円は底堅い。22時時点では152.65円と20時時点(152.59円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。米11月消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、欧州前半に見られたドル買い円売りの勢いは緩んだ。もっとも、日銀が追加利上げに慎重という観測報道の影響は残り、また米10年債利回りが上昇していることもあって下値は限られた。

 ユーロ円は上げ幅を拡大。22時時点では160.33円と20時時点(160.14円)と比べて19銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が高止まりするなか、ユーロドルが米インフレ指標の発表前に買い戻す動きが見られると、ユーロ買い円売りが再び強まった。21時30分前には160.52円と11月27日以来の高値を更新した。ただ一巡後は160.30円台まで上値を切り下げている。

 ユーロドルは下落一服。22時時点では1.0503ドルと20時時点(1.0495ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。米CPIを控えて様子見ムードが広がった。豪ドル/ドルの買い戻しにも歩調を合わせて、一時1.0518ドル付近まで持ち直す場面があった。
 豪ドル/ドルは19時台に2023年11月以来の安値0.6337ドルをつけ、その後は0.6360ドル台まで下値を切り上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.02円 - 152.79円
ユーロドル:1.0487ドル - 1.0539ドル
ユーロ円:158.67円 - 160.52円


(小針)
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