欧州マーケットダイジェスト・11日 株高・円安・ドル底堅い
(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=152.49円(11日15時時点比△0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.93円(△0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0487ドル(▲0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:8301.62(前営業日比△21.26)
ドイツ株式指数(DAX):20399.16(△70.00)
10年物英国債利回り:4.317%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.127%(△0.005%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。18-19日の日銀金融政策決定会合に向けた観測報道で「一部の委員は利上げの提案があれば反対しない見通し」と伝わると、円買い・ドル売りで反応。18時過ぎに一時151.02円と日通し安値を付けた。ただ、そのあとは「日本の物価上昇に加速感がみられないことなどを背景に、日銀は追加利上げを急ぐ状況にはないと認識」との報道が強調され、一転円売り・ドル買いが優勢となった。19時過ぎには152.79円まで値を上げた。
NY市場に入り、注目の11月米消費者物価指数(CPI)の結果が市場予想通りだったことが伝わると売買が交錯した。指標発表直後には一時152.82円と11月27日以来の高値を付けたが、すぐに失速し151.93円付近まで下押しした。もっとも、米長期金利が上昇に転じると再び強含み、152.56円付近まで持ち直している。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率はCPI発表前の86%台から95%近くまで上昇している。
・ユーロドルは頭が重い。米重要指標の発表を前にしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、米CPIの結果が伝わると一時1.0537ドル付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0539ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。欧州中央銀行(ECB)の利下げ継続観測などが相場の重しとなり、1時前に一時1.0480ドルと日通し安値を更新した。
なお、明日12日のECB定例理事会では0.25%の利下げ予想が大勢を占めている。
・ユーロ円は18時過ぎに一時158.67円と日通し安値を付けたものの、一部報道をきっかけに日銀が追加利上げを急がない可能性が意識されると持ち直した。22時30分過ぎには160.66円と11月27日以来の高値を付けた。そのあとは159.57円付近まで下押しする場面もあったが、すぐに160円台前半まで持ち直すなど、総じてドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は反発。前日の米国株が下落したことを受けて売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。米物価指標が予想通りの結果となり、本日の米国株が上昇したことなどが相場を下支えした。コンパス・グループやピアソンなど一般消費財サービスが買われたほか、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。米重要指標の発表を前にしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、引けにかけて強含んだ。米インフレ指標が予想通りの結果となり、本日の米国株が上昇したことなどが相場の支援材料。個別ではシーメンス・エナジー(3.38%高)やボノビア(2.78%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.67%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=152.49円(11日15時時点比△0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.93円(△0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0487ドル(▲0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:8301.62(前営業日比△21.26)
ドイツ株式指数(DAX):20399.16(△70.00)
10年物英国債利回り:4.317%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.127%(△0.005%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。18-19日の日銀金融政策決定会合に向けた観測報道で「一部の委員は利上げの提案があれば反対しない見通し」と伝わると、円買い・ドル売りで反応。18時過ぎに一時151.02円と日通し安値を付けた。ただ、そのあとは「日本の物価上昇に加速感がみられないことなどを背景に、日銀は追加利上げを急ぐ状況にはないと認識」との報道が強調され、一転円売り・ドル買いが優勢となった。19時過ぎには152.79円まで値を上げた。
NY市場に入り、注目の11月米消費者物価指数(CPI)の結果が市場予想通りだったことが伝わると売買が交錯した。指標発表直後には一時152.82円と11月27日以来の高値を付けたが、すぐに失速し151.93円付近まで下押しした。もっとも、米長期金利が上昇に転じると再び強含み、152.56円付近まで持ち直している。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率はCPI発表前の86%台から95%近くまで上昇している。
・ユーロドルは頭が重い。米重要指標の発表を前にしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、米CPIの結果が伝わると一時1.0537ドル付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0539ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。欧州中央銀行(ECB)の利下げ継続観測などが相場の重しとなり、1時前に一時1.0480ドルと日通し安値を更新した。
なお、明日12日のECB定例理事会では0.25%の利下げ予想が大勢を占めている。
・ユーロ円は18時過ぎに一時158.67円と日通し安値を付けたものの、一部報道をきっかけに日銀が追加利上げを急がない可能性が意識されると持ち直した。22時30分過ぎには160.66円と11月27日以来の高値を付けた。そのあとは159.57円付近まで下押しする場面もあったが、すぐに160円台前半まで持ち直すなど、総じてドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は反発。前日の米国株が下落したことを受けて売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。米物価指標が予想通りの結果となり、本日の米国株が上昇したことなどが相場を下支えした。コンパス・グループやピアソンなど一般消費財サービスが買われたほか、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。米重要指標の発表を前にしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、引けにかけて強含んだ。米インフレ指標が予想通りの結果となり、本日の米国株が上昇したことなどが相場の支援材料。個別ではシーメンス・エナジー(3.38%高)やボノビア(2.78%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.67%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
(中村)