欧州マーケットダイジェスト・6日 株高安まちまち・ドル乱高下
(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.96円(6日15時時点比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.23円(▲0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0551ドル(▲0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:8308.61(前営業日比▲40.77)
ドイツ株式指数(DAX):20384.61(△25.81)
10年物英国債利回り:4.275%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.108%(▲0.003%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月独鉱工業生産
前月比 ▲1.0% ▲2.0%・改
前年同月比 ▲4.5% ▲4.3%・改
10月仏貿易収支
76.66億ユーロの赤字 84.18億ユーロの赤字・改
10月仏経常収支
26億ユーロの赤字 24億ユーロの赤字・改
7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値
前期比 0.4% 0.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は荒い値動き。ナイト・セッションの日経平均先物が堅調に推移するなか、欧州勢が買いで参入。時間外で米10年債利回りが上昇したことも支えとなり、19時30分前後に一時150.70円と日通し高値を付けた。
その後に発表された11月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が+22.7万人と予想の+20.0万人を上回ったほか、平均時給も予想より強いなど概ね良好な内容だったが、発表後はドル売りで反応。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」で、12月の利下げ確率が一時91%まで急上昇したため、市場では「利下げ予想を覆すほどの内容ではなかった」との見方から149.37円まで売り込まれた。
もっとも、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレのリスクは依然として顕著」などと述べると売りは一服。12月米ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想より良かったことも支えとなり150.11円付近まで持ち直した。一時は4.12%台まで低下していた米10年債利回りが低下幅を縮めたことも支えとなった。
・ユーロドルは上値が重い。欧州序盤は1.05ドル台半ばから後半でこう着したが、米雇用統計の結果後はドル売りが進み、11月29日高値の1.0597ドルを上抜けると目先のストップロスを巻き込みながら1.0630ドルまで買い上げられた。ただ、ベラルーシのルカシェンコ大統領から新たな中距離弾道ミサイルシステム提供を要求されたことに対して、プーチン露大統領が「配備は可能」と発言し、地政学リスクが高まると一転下落。ドル円の買い戻しに伴う売りも重なり1.0544ドルまで値を下げた。一巡すると1.0570ドル台まで下げ渋ったが、米長期金利が低下幅を縮めたため戻りは限定的だった。
・ユーロ円は一転下落。堅調な日経平均先物を眺めながら序盤は買いが先行。米雇用統計直後には一時159.58円まで上値を伸ばした。ただ、その後はドル円の下落やユーロドルの失速につれる形で158.10円まで売り込まれた。
・ロンドン株式相場は反落。しばらくは前日終値を挟んだもみ合いが続いていたが、上昇して始まったダウ平均が下げに転じたことなどにつれて引けにかけて弱含んだ。分野別では、公益事業や生活必需品株が下げた。
・フランクフルト株式相場は7日続伸。鈍い動きながらも足元で続く強い地合いを維持し、史上最高値をさらに更新した。個別では、BMW(2.71%高)やバイエル(2.64%高)が買われた半面、シーメンス(2.19%安)は下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。
(越後)
ドル・円相場:1ドル=149.96円(6日15時時点比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.23円(▲0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0551ドル(▲0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:8308.61(前営業日比▲40.77)
ドイツ株式指数(DAX):20384.61(△25.81)
10年物英国債利回り:4.275%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.108%(▲0.003%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月独鉱工業生産
前月比 ▲1.0% ▲2.0%・改
前年同月比 ▲4.5% ▲4.3%・改
10月仏貿易収支
76.66億ユーロの赤字 84.18億ユーロの赤字・改
10月仏経常収支
26億ユーロの赤字 24億ユーロの赤字・改
7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値
前期比 0.4% 0.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は荒い値動き。ナイト・セッションの日経平均先物が堅調に推移するなか、欧州勢が買いで参入。時間外で米10年債利回りが上昇したことも支えとなり、19時30分前後に一時150.70円と日通し高値を付けた。
その後に発表された11月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が+22.7万人と予想の+20.0万人を上回ったほか、平均時給も予想より強いなど概ね良好な内容だったが、発表後はドル売りで反応。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」で、12月の利下げ確率が一時91%まで急上昇したため、市場では「利下げ予想を覆すほどの内容ではなかった」との見方から149.37円まで売り込まれた。
もっとも、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレのリスクは依然として顕著」などと述べると売りは一服。12月米ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想より良かったことも支えとなり150.11円付近まで持ち直した。一時は4.12%台まで低下していた米10年債利回りが低下幅を縮めたことも支えとなった。
・ユーロドルは上値が重い。欧州序盤は1.05ドル台半ばから後半でこう着したが、米雇用統計の結果後はドル売りが進み、11月29日高値の1.0597ドルを上抜けると目先のストップロスを巻き込みながら1.0630ドルまで買い上げられた。ただ、ベラルーシのルカシェンコ大統領から新たな中距離弾道ミサイルシステム提供を要求されたことに対して、プーチン露大統領が「配備は可能」と発言し、地政学リスクが高まると一転下落。ドル円の買い戻しに伴う売りも重なり1.0544ドルまで値を下げた。一巡すると1.0570ドル台まで下げ渋ったが、米長期金利が低下幅を縮めたため戻りは限定的だった。
・ユーロ円は一転下落。堅調な日経平均先物を眺めながら序盤は買いが先行。米雇用統計直後には一時159.58円まで上値を伸ばした。ただ、その後はドル円の下落やユーロドルの失速につれる形で158.10円まで売り込まれた。
・ロンドン株式相場は反落。しばらくは前日終値を挟んだもみ合いが続いていたが、上昇して始まったダウ平均が下げに転じたことなどにつれて引けにかけて弱含んだ。分野別では、公益事業や生活必需品株が下げた。
・フランクフルト株式相場は7日続伸。鈍い動きながらも足元で続く強い地合いを維持し、史上最高値をさらに更新した。個別では、BMW(2.71%高)やバイエル(2.64%高)が買われた半面、シーメンス(2.19%安)は下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。
(越後)