欧州外国為替市場概況・20時 スイスフラン、売り優勢

 12日の欧州外国為替市場でスイスフランは売り優勢。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が政策金利の0.50%利下げ(予想は0.25%利下げ)を決定。予想よりも利下げ幅が大きかったことでフラン売りが活発化し、対ドルで0.8893フラン、対円で171.48円までフラン安が進んだ。もっとも、シュレーゲルSNB総裁が定例記者会見で「マイナス金利の可能性は低くなった」と発言すると売りは一服し0.8850フラン台、172.30円手前まで一時下げ幅を縮めた。

 ユーロドルは弱含み。20時時点では1.0497ドルと17時時点(1.0515ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ安水準だった。SNBが大幅利下げに踏み切ったことで欧州中央銀行(ECB)の政策発表への警戒感が高まった面があり、1.0500ドルを割り込んでいる。

 ユーロ円は頭が重い。20時時点では159.88円と17時時点(160.43円)と比べて55銭程度のユーロ安水準だった。しばらくは160円台半ばを維持していたが、ユーロドルが下落するにつれて次第に159.80円台まで失速している。

 ドル円は20時時点では152.31円と17時時点(152.57円)と比べて26銭程度のドル安水準だった。欧州通貨が相場を主導しているため、ドル円自体は152円台前半から半ばで方向感が出ていない。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:151.96円 - 152.77円
ユーロドル:1.0493ドル - 1.0531ドル
ユーロ円:159.65円 - 160.55円


(越後)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。