欧州マーケットダイジェスト・18日 株小動き・金利上昇・ドルじり高

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=153.82円(18日15時時点比△0.47円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.13円(△0.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0475ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:8199.11(前営業日比△3.91)
ドイツ株式指数(DAX):20242.57(▲3.80)
10年物英国債利回り:4.558%(△0.034%)
10年物独国債利回り:2.245%(△0.015%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
11月英消費者物価指数(CPI)
(前月比)    0.1%      0.6%
(前年比)    2.6%      2.3%
CPIコア指数
(前年比)    3.5%      3.3%
11月英小売物価指数(RPI)
(前月比)    0.1%      0.5%
(前年比)    3.6%      3.4%
11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比)    2.2%      2.3%
11月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比)    2.7%      2.7%
10月ユーロ圏建設支出
(前月比)    1.0%     ▲0.3%・改
(前年比)    0.2%     ▲2.0%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円はじり高。米10年債利回りが4.42%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、ポジション調整目的のドル買いも入った。1時30分過ぎには一時154.09円と日通し高値を更新した。ただ、持ち高調整を中心とした売買にとどまったことから、比較的狭い範囲で推移した。
 なお、市場では「公表されるFOMCメンバーのFF金利予想(ドット・プロット)や、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見に注目が集まっている」との声が聞かれた。

・ユーロドルはじり安。日本時間夕刻に一時1.0513ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0534ドルが目先レジスタンスとして意識されると徐々に弱含んだ。米長期金利が上昇した場面では全般ドル買いが入り一時1.0467ドルと日通し安値を付けた。もっとも、米重要イベントを控えているため、値動きは限定的となった。
 なお、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストは「米通商政策などを巡る不確実性が高い中、政策は会合ごとに決定」「特定の金利の道筋を確約しないことが賢明」などと述べたと伝わった。

・ユーロ円は161円台前半から半ばでのもみ合い。新規材料に乏しかったうえ、本日予定されている米重要イベントを控えて様子見ムードが広がった。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに小反発。11月英消費者物価指数(CPI)が市場予想通りの結果となったことが好感されて買いが先行したものの、FOMC結果公表を前に大きな方向感は出なかった。明日の英中銀金融政策委員会(MPC)の結果を見極めたいとの雰囲気もあった。

・フランクフルト株式相場は小幅に4日続落。FOMC結果公表を控える中、様子見ムードが広がり、前日終値付近でのもみ合いに終始した。個別ではシムライズ(2.24%安)やハノーバー再保険(1.55%安)などが売られた半面、インフィニオン・テクノロジーズ(2.15%高)やザルトリウス(1.38%高)などが買われた。

・欧州債券相場は下落した。

(中村)
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