NYマーケットダイジェスト・26日 株まちまち・円安

(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=157.99円(前営業日比△0.66円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.65円(△1.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0422ドル(△0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:43325.80ドル(△28.77ドル)
ナスダック総合株価指数:20020.36(▲10.77)
10年物米国債利回り:4.58%(横ばい)
WTI原油先物2月限:1バレル=69.62ドル(▲0.48ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2653.9ドル(△18.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数
        21.9万件    22.0万件

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。植田和男日銀総裁は25日の講演で、「今後の金融政策運営はトランプ次期米政権の動向や来年の春闘に向けた動きを注視していく」との考えを改めて表明。円安が進行する状況下でも従来の姿勢に変化はなかった。日銀は追加利上げに慎重との見方が広がる一方、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースは鈍るとの見方が強まっており、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。
 この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことが分かると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.6393%前後と5月2日以来の高水準を更新。ドル円にも買いが入り、1時過ぎに一時158.08円と7月17日以来の高値を付けた。
 なお、米7年債入札が「堅調」だったことが分かると米10年債利回りが低下に転じたため、ドル円も157.88円付近まで伸び悩む場面があったが、下押しは限定的だった。

・ユーロドルは3日ぶりに小反発。ユーロ円など一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入ると一時1.0430ドルと日通し高値を付けたものの、上値は限定的だった。クリスマス翌日の26日は欧州市場がボクシングデーのため休場。米国でも休暇中の市場参加者が多く、閑散取引の中で動意に乏しい展開が続いた。

・ユーロ円は反発。日銀が早期利上げに慎重との見方が広がる中、円売り・ユーロ買いが優勢になった。3時30分前には一時164.75円と11月20日以来の高値を付けた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら5日続伸。売り先行で始まったものの、米7年債入札をきっかけに米長期金利が低下に転じると株式の相対的な割高感が薄れ、買い戻しを誘った。ただ、クリスマス明けで取引参加者は少なく、相場は大きな方向感が出なかった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに小反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことが分かると売りが先行。利回りは一時4.6393%前後と5月2日以来の高水準を更新した。ただ、米7年債入札が「堅調」だったことが分かると買い戻しが優勢となり、上げに転じる場面があった。

・原油先物相場は反落。中国のエネルギー需要が減退するとの懸念が後退するなか、買いが先行した。もっとも、外国為替市場でドルが上昇するとドル建てて取引される原油の割高感が意識され、取引時間の終盤にはマイナス圏まで失速した。

・金先物相場は続伸。ウクライナを巡る地政学リスクが意識されて、安全資産とされる金の需要が高まった。

(中村)
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