ニューヨーク外国為替市場概況・30日 ドル円、続落

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は156.84円と前営業日NY終値(157.87円)と比べて1円03銭程度のドル安水準だった。米株式市場でダウ平均が一時720ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比710円安の3万9280円まで下げるとリスク・オフの円買い・ドル売りが先行。12月米シカゴ購買部協会景気指数が36.9と予想の42.8を下回ったことも相場の重しとなり、一時156.67円と日通し安値を更新した。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.53%台まで低下したこともドル売りを促した。
 その後、米国株相場が下げ幅を縮めたほか、年末を控えたロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると157.35円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。

 ユーロドルは3営業日ぶりに小反落。終値は1.0407ドルと前営業日NY終値(1.0426ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0458ドルと日通し高値を付けたものの、その後は一転下落した。欧米株価の下落を受けてリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出ると、前週末の安値1.0405ドルを下抜けて一時1.0372ドルまで値を下げた。市場では「年末で取引参加者が減り、流動性が低下する中、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いが出た」との声も聞かれた。
 もっとも、引けにかけては1.04ドル台前半まで下げ渋っている。

 ユーロ円は大幅に続落。終値は163.26円と前営業日NY終値(164.59円)と比べて1円33銭程度のユーロ安水準。日米株価指数の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが先行。前週末の安値164.04円を下抜けて一時162.81円まで下げ足を速めた。その後の戻りも163.52円付近にとどまった。

本日の参考レンジ
ドル円:156.67円 - 158.07円
ユーロドル:1.0372ドル - 1.0458ドル
ユーロ円:162.81円 - 164.90円

(中村)
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