ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、小幅続落

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら3日続落。終値は157.48円と前営業日NY終値(157.73円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。時間外のダウ先物やシカゴ日経平均先物の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。22時30分前に一時156.92円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、5時前には157.82円付近まで持ち直した。前週末に発表された12月米雇用統計が予想を上回ったことで、週明けのNY市場でも米利下げ観測の後退を背景に円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.8026%前後と2023年11月以来の高水準を付けたことも相場の支援材料。
 市場では「ドル高に対する方向性に変化はなく、値固めをしながらの動きとなっている」との声が聞かれた。

 ユーロドルはほぼ横ばい。終値は1.0245ドルと前営業日NY終値(1.0244ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。前週末の米雇用統計を受けて米利下げ観測が一段と後退する中、ユーロ売り・ドル買いが出た。欧州市場序盤には一時1.0178ドルと22年11月以来約2年2カ月ぶりの安値を更新した。市場では「米国とユーロ圏の経済の強さや金融政策の差を意識したユーロ売り・ドル買いが出やすい」との声も聞かれた。
 ただ、売り一巡後はショートカバーが優勢となり、取引終了間際には1.0247ドル付近まで持ち直した。

 ユーロ円は5日続落。終値は161.32円と前営業日NY終値(161.59円)と比べて27銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時160.04円と昨年12月19日以来の安値を付けたものの、同日安値159.86円や12月18日の安値159.82円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。ドル円の下げ渋りやユーロドルの持ち直しにつれた買いが入り、取引終了間際には161.37円付近まで下値を切り上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:156.92円 - 157.97円
ユーロドル:1.0178ドル - 1.0250ドル
ユーロ円:160.04円 - 161.79円

(中村)
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