欧州マーケットダイジェスト・22日 独株最高値・金利上昇・円安

(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.62円(22日15時時点比△0.79円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.15円(△0.85円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0417ドル(△0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:8545.13(前営業日比▲3.16)
ドイツ株式指数(DAX):21254.27(△212.27)
10年物英国債利回り:4.633%(△0.043%)
10年物独国債利回り:2.530%(△0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。日本時間夕刻に一時155.55円まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値155.36円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。
 NYの取引時間帯に入り、米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが活発化。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。米国株相場の上昇に伴うリスク・オンの円売りも出ると一時156.71円まで上値を伸ばした。

・ユーロドルは頭が重かった。19時30分過ぎに一時1.0457ドルと昨年12月30日以来の高値を付けたものの、一目均衡表雲の下限が位置する1.0490ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重しとなり、一時1.0412ドル付近まで下押しした。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「2025年のうちにインフレが目標に達すると確信」と述べたほか、エスクリバ・スペイン中銀総裁は「来週30日のECB定例理事会では0.25%の利下げが有力なシナリオ」などと話した。

・ユーロ円は堅調。独株式指数は連日で史上最高値を更新したほか、米株式市場ではS&P500種株価指数が取引時間中の最高値を更新。投資家がリスク選好姿勢を強め円売り・ユーロ買いが出た。2時30分過ぎには一時163.22円と本日高値を付けた。
 ユーロ円以外のクロス円も底堅く推移した。ポンド円は一時193.01円、豪ドル円は98.34円、NZドル円は88.80円、カナダドル円は109.08円、スイスフラン円は172.77円、メキシコペソ円は7.65円まで値を上げた。

・ロンドン株式相場は6日ぶりに小反落。前日の米株高や本日の日本株高を受けて買いが先行したものの、中盤以降は売りに押され、下げに転じた。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出やすかった。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が売られたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は7日続伸し、史上最高値を更新した。前日の米株高や本日の日本株高を受けて、独株にも買いが波及した。個別では決算内容が好感されたアディダス(6.04%高)の上昇が目立ったほか、シーメンス・エナジー(6.53%高)やミュンヘン再保険(4.15%高)などが買われた。

・欧州債券相場は下落。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。