NYマーケットダイジェスト・24日 株安・金利低下・ドル安
(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.00円(前営業日比▲0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.68円(△1.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0497ドル(△0.0082ドル)
ダウ工業株30種平均:44424.25ドル(▲140.82ドル)
ナスダック総合株価指数:19954.30(▲99.38)
10年物米国債利回り:4.62%(▲0.02%)
WTI原油先物3月限:1バレル=74.66ドル(△0.04ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2778.9ドル(△13.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1月米製造業PMI速報値
50.1 49.4
1月米サービス部門PMI速報値
52.8 56.8
1月米総合PMI速報値
52.4 55.4
1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
71.1 73.2
12月米中古住宅販売件数
(前月比) 2.2% 4.8%
(年率換算件数)424万件 415万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続落。日銀の利上げ決定を受けてアジア時間に一時154.85円まで売られた影響が残った。
ただ、欧米市場に入ると一転買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。植田和男日銀総裁は金融政策決定会合後の会見で「利上げのペースやタイミングは予断を持っていない」「今回の利上げの影響がどのように出てくるかを確かめつつ、今後の進め方を決めたい」などと発言。市場では「日銀がしばらくは様子見に移る」との見方が広がり、円売りを促した。22時過ぎには一時156.57円と日通し高値を更新した。
もっとも、前日の高値156.75円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。一時は4.65%台まで上昇した米10年債利回りが4.60%台まで低下したことも相場の重しとなり、2時30分前には155.52円付近まで下押しした。市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローが観測された」との声も聞かれた。
・ユーロドルは続伸。欧州時間に発表された仏・独・ユーロ圏の1月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回ったことを手掛かりに、NY市場でもユーロ買い・ドル売りが入った。米長期金利が低下に転じたことなども相場を支援材料となり、2時30分前には1.0521ドルと昨年12月17日以来の高値を更新した。
なお、NY時間発表の1月米製造業PMI速報値や12月米中古住宅販売件数は予想を上回った一方、1月米サービス部門PMI速報値や1月米ミシガン大学消費者態度指数確報値は予想を下回るなど、強弱入り混じる結果となった。
・ユーロ円は反発。アジア市場では日銀の利上げ決定を受けて161.92円まで売られたものの、欧米市場に入ると底堅く推移した。ドル円の上昇につれた買いが入ったあとはユーロドルの上昇につれた買いが入り、24時前には一時164.08円と7日以来の高値を付けた。その後の下押しも163.50円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。来週28-29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。「マイクロソフトやテスラ、アップルなど、米主要企業の決算発表を前にポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。来週28-29日のFOMCを前に持ち高調整目的の買いが優勢となった。
・原油先物相場は小幅ながら6日ぶりに反発した。為替のドル安・欧州通貨高を受け、割安感が生じたドル建て原油先物は買い戻しが先行。もっとも、トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)に改めて価格引き下げを求めた発言が伝わると、再び売り圧力が強まった。ただ74ドル手前では下げ渋り、週引けにかけてはやや持ち直した。
・金先物相場は反発。ドル売り圧力が対欧州通貨を中心に強まると、ドル建て金は割安感から買いが入りやすかった。米経済指標はまちまちな内容だったものの、弱い結果が着目された場面では2794ドル台まで上げ足を速めた。しかしながら、節目2800ドルを攻めるほど上昇力は強まらず、週末を控えた持ち高調整の売りも出て上げ幅を縮小して終えた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.00円(前営業日比▲0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.68円(△1.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0497ドル(△0.0082ドル)
ダウ工業株30種平均:44424.25ドル(▲140.82ドル)
ナスダック総合株価指数:19954.30(▲99.38)
10年物米国債利回り:4.62%(▲0.02%)
WTI原油先物3月限:1バレル=74.66ドル(△0.04ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2778.9ドル(△13.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1月米製造業PMI速報値
50.1 49.4
1月米サービス部門PMI速報値
52.8 56.8
1月米総合PMI速報値
52.4 55.4
1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
71.1 73.2
12月米中古住宅販売件数
(前月比) 2.2% 4.8%
(年率換算件数)424万件 415万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続落。日銀の利上げ決定を受けてアジア時間に一時154.85円まで売られた影響が残った。
ただ、欧米市場に入ると一転買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。植田和男日銀総裁は金融政策決定会合後の会見で「利上げのペースやタイミングは予断を持っていない」「今回の利上げの影響がどのように出てくるかを確かめつつ、今後の進め方を決めたい」などと発言。市場では「日銀がしばらくは様子見に移る」との見方が広がり、円売りを促した。22時過ぎには一時156.57円と日通し高値を更新した。
もっとも、前日の高値156.75円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。一時は4.65%台まで上昇した米10年債利回りが4.60%台まで低下したことも相場の重しとなり、2時30分前には155.52円付近まで下押しした。市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローが観測された」との声も聞かれた。
・ユーロドルは続伸。欧州時間に発表された仏・独・ユーロ圏の1月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回ったことを手掛かりに、NY市場でもユーロ買い・ドル売りが入った。米長期金利が低下に転じたことなども相場を支援材料となり、2時30分前には1.0521ドルと昨年12月17日以来の高値を更新した。
なお、NY時間発表の1月米製造業PMI速報値や12月米中古住宅販売件数は予想を上回った一方、1月米サービス部門PMI速報値や1月米ミシガン大学消費者態度指数確報値は予想を下回るなど、強弱入り混じる結果となった。
・ユーロ円は反発。アジア市場では日銀の利上げ決定を受けて161.92円まで売られたものの、欧米市場に入ると底堅く推移した。ドル円の上昇につれた買いが入ったあとはユーロドルの上昇につれた買いが入り、24時前には一時164.08円と7日以来の高値を付けた。その後の下押しも163.50円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。来週28-29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。「マイクロソフトやテスラ、アップルなど、米主要企業の決算発表を前にポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。来週28-29日のFOMCを前に持ち高調整目的の買いが優勢となった。
・原油先物相場は小幅ながら6日ぶりに反発した。為替のドル安・欧州通貨高を受け、割安感が生じたドル建て原油先物は買い戻しが先行。もっとも、トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)に改めて価格引き下げを求めた発言が伝わると、再び売り圧力が強まった。ただ74ドル手前では下げ渋り、週引けにかけてはやや持ち直した。
・金先物相場は反発。ドル売り圧力が対欧州通貨を中心に強まると、ドル建て金は割安感から買いが入りやすかった。米経済指標はまちまちな内容だったものの、弱い結果が着目された場面では2794ドル台まで上げ足を速めた。しかしながら、節目2800ドルを攻めるほど上昇力は強まらず、週末を控えた持ち高調整の売りも出て上げ幅を縮小して終えた。
(中村)