ニューヨーク外国為替市場概況・29日 ドル円、反落
29日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は155.22円と前営業日NY終値(155.54円)と比べて32銭程度のドル安水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前にポジション調整目的の売りが先行。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローが観測されると一時154.94円と日通し安値を付けた。
米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCで市場予想通り政策金利を4.25-4.50%で据え置くことを決めたと発表。声明では、労働市場についての認識を「概して緩みつつある」から「堅調」に修正。インフレに関しては前回と同様に「幾分高止まりしている」としたものの、「2%の目標に向けて進展してきた」との表現を削除した。FRBが今後の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めから、米長期金利の上昇とともにドル買いが入ると155.61円付近まで値を上げる場面があった。
ただ、パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見で、インフレに関する文言削除について「特に何かを示唆するものではない」と説明すると再び上値が重くなった。なお、パウエル氏は「経済が堅調であるため、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」とし、「追加利下げにはさらなるデータが必要だとの見方は変わっていない」と話した。
ユーロドルは小幅ながら3日続落。終値は1.0421ドルと前営業日NY終値(1.0430ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)が明日30日の定例理事会で利下げを決めるとの観測を背景にユーロ売り・ドル買いが進行。22時30分前に一時1.0383ドルと日通し安値を付けた。
売り一巡後は買い戻しが優勢となり1.0429ドル付近まで下げ渋ったものの、大きな方向感は出ず。FOMCの結果やパウエルFRB議長の発言後も売買が交錯し、相場はもみ合いとなった。
ユーロ円は反落。終値は161.76円と前営業日NY終値(162.24円)と比べて48銭程度のユーロ安水準。22時30分過ぎに一時161.31円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり161.84円付近まで下げ渋った。ユーロドルと似た動きとなった。
本日の参考レンジ
ドル円:154.94円 - 155.79円
ユーロドル:1.0383ドル - 1.0444ドル
ユーロ円:161.31円 - 162.49円
(中村)
米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCで市場予想通り政策金利を4.25-4.50%で据え置くことを決めたと発表。声明では、労働市場についての認識を「概して緩みつつある」から「堅調」に修正。インフレに関しては前回と同様に「幾分高止まりしている」としたものの、「2%の目標に向けて進展してきた」との表現を削除した。FRBが今後の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めから、米長期金利の上昇とともにドル買いが入ると155.61円付近まで値を上げる場面があった。
ただ、パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見で、インフレに関する文言削除について「特に何かを示唆するものではない」と説明すると再び上値が重くなった。なお、パウエル氏は「経済が堅調であるため、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」とし、「追加利下げにはさらなるデータが必要だとの見方は変わっていない」と話した。
ユーロドルは小幅ながら3日続落。終値は1.0421ドルと前営業日NY終値(1.0430ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)が明日30日の定例理事会で利下げを決めるとの観測を背景にユーロ売り・ドル買いが進行。22時30分前に一時1.0383ドルと日通し安値を付けた。
売り一巡後は買い戻しが優勢となり1.0429ドル付近まで下げ渋ったものの、大きな方向感は出ず。FOMCの結果やパウエルFRB議長の発言後も売買が交錯し、相場はもみ合いとなった。
ユーロ円は反落。終値は161.76円と前営業日NY終値(162.24円)と比べて48銭程度のユーロ安水準。22時30分過ぎに一時161.31円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり161.84円付近まで下げ渋った。ユーロドルと似た動きとなった。
本日の参考レンジ
ドル円:154.94円 - 155.79円
ユーロドル:1.0383ドル - 1.0444ドル
ユーロ円:161.31円 - 162.49円
(中村)