東京外国為替市場概況・12時 ドル円 上値重い

 31日の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。12時時点では154.17円とニューヨーク市場の終値(154.29円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。トランプ関税への警戒感によるリスクオフの円買い圧力も強く、153.92円まで下落幅を拡大。トランプ米大統領の「BRICSがドルにとって代わる可能性はない」「BRICSがドルを代替しようとするなら100%の関税を課す」などの発言が伝わった。

 ユーロ円もさえない。12時時点では160.17円とニューヨーク市場の終値(160.32円)と比べて15銭程度のユーロ安水準だった。アジアタイムでは、トランプ発言はリスク回避に効くとの意識もあるようで、中国勢不在で総じて商いが盛り上がりにくいなか、クロス円もドル円同様に円買いへ傾斜。はっきりしたトレンドでもないが、ユーロ円は一時17日以来となる160円割れとなり、159.92円まで下値を広げた。

 ユーロドルは安値圏の動きが続いた。12時時点では1.0389ドルとニューヨーク市場の終値(1.0391ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。昨日NY終値から大きく離れないレンジだが、1.0378ドルへ下振れる場面もあった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.92円 - 154.50円
ユーロドル:1.0378ドル - 1.0403ドル
ユーロ円:159.92円 - 160.49円

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。