ニューヨーク外国為替市場概況・18日 ユーロドル、続落

 18日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続落。終値は1.0446ドルと前営業日NY終値(1.0484ドル)と比べて0.0038ドル程度のユーロ安水準だった。米露両政府はこの日、サウジアラビアの首都リヤドでウクライナ戦争の停戦交渉について話し合う初の高官会合を開催。戦争の終結への道筋を模索することで合意した。
 ただ、米露首脳の対面形式での会談の日程は現時点で決まっておらず、市場では「ウクライナ停戦に向けた前向きな結果が出なかった」との受け止めからユーロ売り・ドル買いで反応した。米長期金利の上昇も相場の重しとなり、3時過ぎには一時1.0435ドルと日通し安値を更新した。
 なお、ゼレンスキー・ウクライナ大統領は戦争終結に向けた取り組みには「トルコも含めた欧州が参加すべきだ」と訴え、19日に予定していたサウジアラビア訪問を取りやめ、3月10日に延期すると明らかにした。

 ドル円は4営業日ぶりに反発。終値は152.06円と前営業日NY終値(151.51円)と比べて55銭程度のドル高水準だった。日銀の早期追加利上げ観測を背景に円買い・ドル売りが入ると、1時前に一時151.53円付近まで値を下げた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値151.24円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。予想を上回る2月米NY連銀製造業景気指数や米長期金利の上昇も相場の支援材料となり、6時30分前には152.13円付近まで持ち直した。

 ユーロ円はほぼ横ばい。終値は158.84円と前営業日NY終値(158.85円)と比べて1銭程度のユーロ安水準。ウクライナ戦争の停戦実現が依然として不透明な中、ユーロドルの下落につれた売りが先行。日銀の早期追加利上げ観測も相場の重しとなり、23時過ぎに一時158.37円と本日安値を付けた。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、158.92円付近まで値を戻す場面があった。

本日の参考レンジ
ドル円:151.24円 - 152.22円
ユーロドル:1.0435ドル - 1.0486ドル
ユーロ円:158.37円 - 159.20円

(中村)
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