欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、上値が重い

 20日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い展開。22時時点では150.09円と20時時点(150.07円)と比べて2銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.50%台に低下したことや明朝発表される全国1月消費者物価指数(CPI)への警戒感などから、一時149.94円まで下値を広げた。
 ベッセント米財務長官が「米国以外の国には通貨を操作して欲しくない。人民元は安い」などと述べたが、新鮮味がないことで市場への影響はなかった。

 ユーロドルは伸び悩む。22時時点では1.0435ドルと20時時点(1.0442ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。ポジション調整の買いで、一時1.0447ドルまで上値を伸ばしたものの、上値は限定的だった。
 ハト派のシムカス・リトアニア中銀総裁が「今年はあと3回の利下げを見込んでいる」「3月の欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げをしない理由は見当たらない」などと述べたが、ユーロへの影響はなかった。

 ユーロ円は22時時点では156.63円と20時時点(156.72円)と比べて9銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルが伸び悩み、ドル円が重い動きとなるなか156円半ばに押し戻された。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.94円 - 151.48円
ユーロドル:1.0419ドル - 1.0447ドル
ユーロ円:156.32円 - 157.89円


(山下)
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