欧州マーケットダイジェスト・24日 株まちまち・ユーロ下げ渋り

(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.58円(24日15時時点比△0.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.64円(▲0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0471ドル(▲0.0045ドル)
FTSE100種総合株価指数:8658.98(前営業日比▲0.39)
ドイツ株式指数(DAX):22425.93(△138.37)
10年物英国債利回り:4.564%(▲0.007%)
10年物独国債利回り:2.477%(△0.007%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
2月独Ifo企業景況感指数
        85.2      85.2・改
1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比)   2.5%       2.5%
1月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比)   2.7%       2.7%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は欧米株価の動向につれて売買が交錯した。23日投開票の独総選挙が「事前の世論調査に沿った結果だった」として、独DAXが高く始まると円売り・ドル買いが先行。時間外のダウ先物の上昇につれた買いも入り一時149.87円と日通し高値を更新した。
 ただ、高く始まった現物の米国株相場や独DAXが下げに転じると一転売りが優勢に。1時前に一時149.19円付近まで下押しした。ナイト・セッションの日経平均先物が21日の大証終値比920円安の3万7870円まで急落したことも相場の重し。
 もっとも、ダウ平均や独DAXが再び上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、149.76円付近まで持ち直した。

・ユーロドルは下げ渋り。独DAXや米国株の失速を受けてリスク・オフのユーロ売り・ドル買いがじわりと強まると、24時前に一時1.0453ドルと日通し安値を更新した。ただ、前週末の安値1.0449ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。欧米株価の持ち直しに伴う買い戻しも入った。

・ユーロ円は下値が堅かった。欧米株相場が下げに転じたタイミングでリスク回避の円買い・ユーロ売りが入るとアジア時間の安値156.13円を下抜けて一時156.09円まで値を下げた。ただ、前週末の安値155.82円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米独株価の持ち直しに伴う買い戻しも入り、156.84円付近まで強含んだ。

・ロンドン株式相場はほぼ横ばい。時間外の米株価指数先物の上昇を背景に買いが先行したものの、現物の米国株相場が失速すると英株にも売りが出たため値を消した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られた半面、ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が買われた。

・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反発。23日投開票の独総選挙が「事前の世論調査に沿った結果だった」として、買い安心感が広がると反発して始まった。ただ、そのあとは下げに転じるなど、上値の重さが目立つ場面もあった。個別ではラインメタル(6.40%高)やRWE(3.84%高)、ボノビア(3.26%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

(中村)
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