欧州マーケットダイジェスト・19日 株安・金利上昇・ユーロ安
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.71円(19日15時時点比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.92円(▲0.76円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0410ドル(▲0.0046ドル)
FTSE100種総合株価指数:8712.53(前営業日比▲54.20)
ドイツ株式指数(DAX):22433.63(▲410.87)
10年物英国債利回り:4.611%(△0.053%)
10年物独国債利回り:2.557%(△0.064%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1月英消費者物価指数(CPI)
(前月比) ▲0.1% 0.3%
(前年比) 3.0% 2.5%
CPIコア指数
(前年比) 3.7% 3.2%
1月英小売物価指数(RPI)
(前月比) ▲0.1% 0.3%
(前年比) 3.6% 3.5%
12月ユーロ圏経常収支(季調済)
384億ユーロの黒字 251億ユーロの黒字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。東京時間に高田日銀審議委員が「もう一段のギアシフト、金融緩和度合いの更なる調整を進めることが必要」と発言したことを受けて、日銀の早期追加利上げ観測が改めて台頭。全般円買いが優勢となった。欧米株価の下落に伴うリスク回避の円買いも入り、24時過ぎに一時151.25円と日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値151.24円が目先サポートとして意識されると徐々に買い戻しが優勢に。対ユーロなどでドル高が進んだ影響も受けて、151.80円付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは頭が重かった。欧州勢がユーロ売り・ドル買いで参入すると一時1.0419ドルまで下落。NY市場に入ると1.0441ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、ウクライナ情勢を巡る不透明感がくすぶる中、再びユーロ売りが強まると2時過ぎに一時1.0401ドと日通し安値を更新した。
なお、トランプ米大統領は自身のSNSに「ウクライナ戦争終結へ向けロシアとうまく交渉」と投稿した一方、ウクライナのゼレンスキー大統領については「選挙をしない独裁者、迅速に行動しないと国がなくなる」と指摘した。
・ポンドドルは失速。1月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、英中銀(BOE)が利下げに動きにくくなるとの見方が強まると1.2635ドル付近まで値を上げたものの、早朝取引で付けた日通し高値1.2640ドルが目先レジスタンスとして働くと上値が重くなった。NY市場ではユーロドルの下落につれた売りも出て一時1.2563ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は軟調。日銀の早期追加利上げ観測が根強い中、全般円買いが進んだ流れに沿った。ウクライナ情勢を巡る不透明感からユーロ売りも出やすく、1時30分前に一時157.72円と本日安値を付けた。
・ロンドン株式相場は下落。1月英CPIが予想を上回り、BOEが利下げに動きにくくなるとの見方が強まると株売りが広がった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、レレックスやアシュテッド・グループなど資本財サービス株が値下がりした。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。トランプ米政権の関税政策を巡る懸念から売りが出た面もあった。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(5.35%安)やMTUエアロ・エンジンズ(5.00%安)、シーメンス・エナジー(4.74%安)などの下げが目立ち、エーオン(0.70%高)などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事が「利下げの一時停止、または中止する地点に近づいている」と述べたことが相場の重し。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.71円(19日15時時点比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.92円(▲0.76円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0410ドル(▲0.0046ドル)
FTSE100種総合株価指数:8712.53(前営業日比▲54.20)
ドイツ株式指数(DAX):22433.63(▲410.87)
10年物英国債利回り:4.611%(△0.053%)
10年物独国債利回り:2.557%(△0.064%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1月英消費者物価指数(CPI)
(前月比) ▲0.1% 0.3%
(前年比) 3.0% 2.5%
CPIコア指数
(前年比) 3.7% 3.2%
1月英小売物価指数(RPI)
(前月比) ▲0.1% 0.3%
(前年比) 3.6% 3.5%
12月ユーロ圏経常収支(季調済)
384億ユーロの黒字 251億ユーロの黒字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。東京時間に高田日銀審議委員が「もう一段のギアシフト、金融緩和度合いの更なる調整を進めることが必要」と発言したことを受けて、日銀の早期追加利上げ観測が改めて台頭。全般円買いが優勢となった。欧米株価の下落に伴うリスク回避の円買いも入り、24時過ぎに一時151.25円と日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値151.24円が目先サポートとして意識されると徐々に買い戻しが優勢に。対ユーロなどでドル高が進んだ影響も受けて、151.80円付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは頭が重かった。欧州勢がユーロ売り・ドル買いで参入すると一時1.0419ドルまで下落。NY市場に入ると1.0441ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、ウクライナ情勢を巡る不透明感がくすぶる中、再びユーロ売りが強まると2時過ぎに一時1.0401ドと日通し安値を更新した。
なお、トランプ米大統領は自身のSNSに「ウクライナ戦争終結へ向けロシアとうまく交渉」と投稿した一方、ウクライナのゼレンスキー大統領については「選挙をしない独裁者、迅速に行動しないと国がなくなる」と指摘した。
・ポンドドルは失速。1月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、英中銀(BOE)が利下げに動きにくくなるとの見方が強まると1.2635ドル付近まで値を上げたものの、早朝取引で付けた日通し高値1.2640ドルが目先レジスタンスとして働くと上値が重くなった。NY市場ではユーロドルの下落につれた売りも出て一時1.2563ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は軟調。日銀の早期追加利上げ観測が根強い中、全般円買いが進んだ流れに沿った。ウクライナ情勢を巡る不透明感からユーロ売りも出やすく、1時30分前に一時157.72円と本日安値を付けた。
・ロンドン株式相場は下落。1月英CPIが予想を上回り、BOEが利下げに動きにくくなるとの見方が強まると株売りが広がった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、レレックスやアシュテッド・グループなど資本財サービス株が値下がりした。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。トランプ米政権の関税政策を巡る懸念から売りが出た面もあった。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(5.35%安)やMTUエアロ・エンジンズ(5.00%安)、シーメンス・エナジー(4.74%安)などの下げが目立ち、エーオン(0.70%高)などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事が「利下げの一時停止、または中止する地点に近づいている」と述べたことが相場の重し。
(中村)