ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、下落

 27日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは下落。24時時点では1.0419ドルと22時時点(1.0476ドル)と比べて0.0057ドル程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領がSNSに「メキシコとカナダに対する関税は3月4日に発動。中国に対しても同日に10%の追加関税を課す」と投稿すると、米関税政策への警戒感が高まり全般ドル買いが活発化。24時前に一時1.0414ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時107.13まで上昇した。

 メキシコペソとカナダドルは軟調。トランプ米大統領は前日にメキシコとカナダに対する関税は「4月2日に発動」としていただけに、本日の「3月4日に発動」との発言を受けて、ペソは対ドルで一時20.5467ペソ、カナダドルは1.4437カナダドルまで下落した。

 ドル円は小高い。24時時点では149.72円と22時時点(149.65円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。トランプ米大統領の関税を巡る発言をきっかけに全般ドル買いが優勢になると、一時150.14円と日通し高値を更新した。ただ、150円台では戻りを売りたい向きも多く、滞空時間は短かった。
 なお、この日発表の10-12月期米GDP個人消費やコアPCE改定値、1月米耐久財受注額は予想上回った一方、前週分の米新規失業保険申請件数や1月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)は予想より弱い内容となるなど、強弱入り混じる結果となった。

 ユーロ円は軟調。24時時点では156.00円と22時時点(156.78円)と比べて78銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落をきっかけに売りが強まると一時155.88円と日通し安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.75円 - 150.14円
ユーロドル:1.0414ドル - 1.0493ドル
ユーロ円:155.88円 - 157.22円


(中村)
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