NY為替見通し=2月ADP全米雇用報告や米ISM非製造業指数などに要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、今週末発表される米2月雇用統計の前哨戦として、2月ADP全米雇用報告や米ISM非製造業「雇用」指数などを注目する展開が予想される。

 2月ADP全米雇用報告は前月比+14.0万人と予想されており、1月の同比+18.3万人からの増加幅の減少が見込まれている。予想以下ならば、2月雇用統計にとってのマイナス材料となる。
 2月米ISM非製造業指数は52.6と予想されており、1月の52.8からの悪化が見込まれている。雇用指数が1月の52.3から改善しているのか否か、価格指数が1月の60.4から上昇しているのか否かにも注目しておきたい。

 2月米ISM製造業指数では、雇用指数は50.3から47.6へ低下し、価格指数は54.9から62.4へ上昇していた。

 昨日発動されたメキシコとカナダへの25%の関税は、4月2日の相互関税発動に向けて変更される可能性が示唆されたことで、本日も、トランプ米政権からの関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 本日、石破首相が「日本の自動車や自動車部品に米国が追加関税を課すことはないとした2019年の日米合意が今も当然生きている。首脳間の協定とはそういうもの」と述べたが、トランプ米政権サイドの見解に注目しておきたい。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の0.25%の利下げ開始時期は、6月FOMC(-0.25%=4.00-25%)と見込まれ、7月に追加利下げ(-0.25%=3.75-4.00%)、そして10月にも追加利下げ(-0.25%=3.50-75%)が見込まれている。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、151.30円(3/3高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、148.10円(3/4安値)



(山下)
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