ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、しっかり

 5日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルはしっかり。24時時点では1.0765ドルと22時時点(1.0696ドル)と比べて0.0069ドル程度のユーロ高水準だった。独長期金利の大幅上昇などを手掛かりに全般ユーロ買いが先行。2月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が7.7万人増と予想の14.0万人増を下回ると、米長期金利の低下に伴うドル売りも活発化。23時30分過ぎに一時1.0777ドルと昨年11月8日以来の高値を付けた。
 なお、独10年債利回りは大幅に上昇し、一時2.765%前後と2023年11月以来の高水準を記録した。

 ドル円は頭が重かった。24時時点では148.43円と22時時点(149.53円)と比べて1円10銭程度のドル安水準だった。ラトニック米商務長官が「トランプ米大統領はおそらく、カナダとメキシコへの関税の軽減を検討している」と発言すると149.74円付近まで上昇したものの、すぐに失速した。低調な米雇用指標をきっかけに全般ドル売りが優勢となり、一時148.40円と本日安値を更新した。
 ただ、24時発表の2月米ISM非製造業景況指数が53.5と予想の52.6を上回ったことが分かると、ひとまず下げ渋っている。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では159.80円と22時時点(159.95円)と比べて15銭程度のユーロ安水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.40円 - 150.18円
ユーロドル:1.0602ドル - 1.0777ドル
ユーロ円:158.74円 - 160.35円


(中村)
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