ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ユーロドル、底堅い

 5日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは底堅い。4時時点では1.0773ドルと2時時点(1.0767ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準。売り戻しも非常に浅く底堅さを維持し1.0788ドルまでじり高。ユーロスイスフランが0.9612フランと昨年7月以来の水準まで上昇、ユーロポンドも0.8381ポンドまで買われるなど、ユーロクロスが買われていることもユーロドルを支えた。

 ユーロ円は日通し高値更新。4時時点では160.48円と2時時点(160.24円)と比べて24銭程度のユーロ高水準。トランプ米大統領とトルドー加首相の会談が始まると、米加通商摩擦解消期待で米株が上昇し、ユーロ円もリスク選好の動きで160.63円まで日通し高値を更新した。ただ、トランプ米大統領は米加首脳会談は友好的な雰囲気で終わったと述べたが、具体的な進展が発表されることもなかったことで買いの勢いは一旦落ち着いている。なお、ホワイトハウスは、USMCA経由の自動車は関税を1カ月適用除外すると発表したが、事前に観測報道が流れていたこともあり市場の反応は限られた。

 ドル円は小高い。4時時点では148.95円と2時時点(148.84円)と比べて11銭程度のドル高水準。米加首脳会談が始まるとクロス円の買いに連れ149円台を一時回復した。ただ、すぐに148円後半に戻すなど一方的に買い上げる勢いはなかった。4時前には、ホワイトハウス報道官が、トランプ米大統領は追加関税の適用除外の要請にオープンと述べたこともあり小高く推移している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.40円 - 150.18円
ユーロドル:1.0602ドル - 1.0788ドル
ユーロ円:158.74円 - 160.67円


(松井)
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