ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、底堅い

 6日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは底堅い。24時時点では1.0836ドルと22時時点(1.0800ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ高水準だった。24時過ぎに一時1.0853ドルと昨年11月6日以来4カ月ぶりの高値を付けた。
 欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げることを決めたと発表。声明では「ディスインフレのプロセスは順調に進んでいる」「利下げにより企業や家計の借入コストが低下し融資の伸びが加速するなか、金融政策は実質的に制約的ではなくなりつつある」「理事会は特定の金利経路を事前にコミットしない」と表明した。
 また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「貿易政策の不確実性の高さが成長の足かせ」「成長リスクは下振れ方向」と述べたほか、「ECBは漸進的な政策アプローチに移行」「ECBは事前にコミットしない、データを基に決定する」「インフレの2%目標は2026年の極めて早い段階に達成へ」などと話した。

 ドル円は売りが一服。24時時点では147.57円と22時時点(147.60円)と比べて3銭程度のドル安水準だった。日銀の追加利上げ観測を背景に円買い・ドル売りが先行すると一時147.32円と昨年10月4日以来約5カ月ぶりの安値を付けたものの、売り一巡後はひとまず下げ渋った。アジア時間に付けた日通し高値149.33円からすでに2円超の下落となっており、短期勢のショートカバーなども入ったようだ。

 ユーロ円は下げ幅を縮小。24時時点では159.91円と22時時点(159.41円)と比べて50銭程度のユーロ高水準。22時過ぎに一時159.19円と日通し安値を付けたものの、前日の安値158.74円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進んだ。ユーロドルの上昇につれた買いも入り、160.27円付近まで下げ幅を縮めた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.32円 - 149.33円
ユーロドル:1.0781ドル - 1.0853ドル
ユーロ円:159.19円 - 161.28円


(中村)
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