東京外国為替市場概況・10時 ドル円、弱含み

 10日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。10時時点では147.26円とニューヨーク市場の終値(148.04円)と比べて78銭程度のドル安水準だった。時間外の米株指数先物が揃って軟調な動きで始まると、薄商いの中で147.39円までドル円は下落した。毎月勤労統計調査の中で、実質賃金が前回の+0.3%から-1.8%へと低下したことが伝わると、小幅に買い戻される場面もあったが、すぐに上値は抑えられた。時間外の米10年債利回りが低下して始まる一方で、本邦長期金利は一時1.535%と2009年6月以来の高水準まで上昇するとドル円は更に下値を探る展開になり10時前には147.23円まで弱含んだ。

 ユーロドルはじり高。10時時点では1.0864ドルとニューヨーク市場の終値(1.0833ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下や、対円でドル売りが進んでいることで1.0867ドルまでじり高。

 ユーロ円は小幅安。10時時点では159.99円とニューヨーク市場の終値(160.36円)と比べて37銭程度のユーロ安水準だった。米株先物の売りを嫌気した売りで159.91円まで下押したが、ユーロドルがじり高となっていることもあり下値も限られ小幅安にとどまっている。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.23円 - 147.99円
ユーロドル:1.0831ドル - 1.0867ドル
ユーロ円:159.91円 - 160.45円


(松井)
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