ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、乱高下

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は乱高下。24時時点では147.51円と22時時点(147.73円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。2月米雇用統計発表直後に147.96円付近まで上げたものの、すぐに失速。23時30分過ぎに一時146.95円と昨年10月4日以来約5カ月ぶりの安値を付けた。米労働省が発表した2月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比15.1万人増と予想の16.0万人増を下回り、失業率が4.1%と予想の4.0%より弱い結果となったことが円買い・ドル売りを促した。
 ただ、売り一巡後は急速に買い戻しが進んだ。安く始まった米国株相場が上げに転じるとドル円にも買いが入ったほか、市場では「147円を割り込んだあとは達成感もありショートカバーが強まったようだ」との声が聞かれた。24時前には147.67円付近まで持ち直している。

 ユーロドルは高値圏でもみ合い。24時時点では1.0853ドルと22時時点(1.0854ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。米雇用統計発表後に一時1.0889ドルと昨年11月6日以来の高値を付けたものの、節目の1.0900ドルに接近した場面では利食い売りなどが出たため伸び悩んだ。

 ユーロ円はドル円と似た動き。24時時点では160.10円と22時時点(160.36円)と比べて26銭程度のユーロ安水準。22時30分過ぎに160.56円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速。23時過ぎに159.59円付近まで下押しした。ただ、そのあとは160.38円付近まで値を戻している。

 南アフリカランドは大幅安。米政府が同国に対する資金援助をすべて停止したことを受けて、ランド売りが広がった。対ドルで一時18.3358ランド、対円で8.03円まで下落した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.95円 - 148.16円
ユーロドル:1.0781ドル - 1.0889ドル
ユーロ円:159.28円 - 160.56円


(中村)
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