ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、買い戻し

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い戻し。2時時点では147.90円と24時時点(147.57円)と比べて33銭程度のドル高水準。ラトニック米商務長官が「トランプ米大統領はUSMCAの全製品に対する関税を延期する可能性が高い」と発言すると、大幅反落していた米株が急速に下げ幅を縮めた。株の買い戻しや米10年債利回りが4.34%まで上昇したことで、リスク回避の動きで売られていたドル円も本日のほぼレンジの半値の149.39円近辺まで買い戻された。ただ、株の戻しが一服すると、再び147円台まで戻した。

 ユーロドルは買い一服。2時時点では1.0816ドルと24時時点(1.0836ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準だった。24時過ぎにつけた1.0853ドルを高値に買いは一服。ただ、下押しも1.0810ドル台にとどまるなど下値も限られている。

 ユーロ円は方向感がない。2時時点では159.98円と24時時点(159.91円)と比べて7銭程度のユーロ高水準。ドル円の買い戻しが入ると160.70円台まで強含む場面もあったが、市場が徐々に関税の一時延期報道では反応が鈍くなってきていることで、2時前には160.00円割れまで戻すなど方向感がない。

 カナダドルとメキシコペソは上昇。ラトニック米商務長官の発言が伝わると、カナダドルとメキシコペソ買いが進んだ。対ドルではカナダドルは1.4242カナダドル、メキシコペソは20.2150ペソまで上昇。対円でもカナダドルは104.17円付近、ペソ円もアジア時間につけた日通し高値にならぶ7.32円まで強含んだ。なお、トランプ米大統領は、USMCA準拠品は4月2日までの関税免除を発表したが、すでに商務長官の発言が伝わっていたこともあり市場の反応は鈍かった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.32円 - 149.33円
ユーロドル:1.0781ドル - 1.0853ドル
ユーロ円:159.19円 - 161.28円


(松井)
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