ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、方向感がない

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は方向感がない。2時時点では148.84円と24時時点(148.43円)と比べて41銭程度のドル高水準。2月米ISM非製造業景況指数が市場予想より強い結果になると、148.40円から149.11円付近まで上昇。同時に発表されたISM非製造業雇用が約3年ぶりの高水準を記録したこともドル買いを促した。しかし、買いの勢いもすぐに削がれ148.43円前後まで下押した。その後も149.10円付近まで買われたが、再び148.40円台まで下押すなどを繰り返し方向感がない。2時前には米政府が自動車に関してはカナダとメキシコへの関税の1カ月延期を検討しているとの報道が伝わると、148.97円前後まで戻している。

 ユーロドルは堅調。2時時点では1.0767ドルと24時時点(1.0765ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。独10年債利回りは2.80%まで一時上昇、上げ幅としては1990年以来の値幅となった。独金利の動きに連れてユーロドルは堅調に推移し、1時過ぎには1.0787ドルまで上げ幅を拡大した。

 ユーロ円も堅調。2時時点では160.24円と24時時点(159.80円)と比べて44銭程度のユーロ高水準。24時過ぎには160.53円まで上昇し日通し高値を更新した。米株が軟調な動きを見せると160円を割り込む場面もあったが、米国の関税延期検討報道が流れると下値も支えられ堅調推移。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.40円 - 150.18円
ユーロドル:1.0602ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:158.74円 - 160.53円


(松井)
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