ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、戻り鈍い

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。24時時点では146.77円と22時時点(147.01円)と比べて24銭程度のドル安水準だった。投機筋の円ロング(ドル円のショート)ポジションの偏りを警戒する向きが増える中、ショートカバーが先行すると147.17円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。欧米株価の下落や米長期金利の低下に伴う売りが出ると再び下落。24時前に一時146.64円と昨年10月4日以来の安値を更新した。

 ユーロドルはもみ合い。24時時点では1.0845ドルと22時時点(1.0843ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。円絡みの取引中心となったため、ユーロドル自体の動きは緩慢。22時以降の値幅は0.0019ドル程度と小さかった。

 ユーロ円は頭が重い。24時時点では159.18円と22時時点(159.42円)と比べて24銭程度のユーロ安水準。欧米株安に伴う円買い・ユーロ売りが入ると158.94円付近まで値を下げた。

 代表的な暗号資産であるビットコイン(BTC)は軟調。対ドルでは節目の8万ドルを割り込み、一時7万9193ドル付近まで値を下げた。BTC円も1163万円前後と大幅に下落した。米ホワイトハウスで前週末開かれた暗号資産サミット後の失望売りが続いたほか、金融市場全般のリスク回避の動きが相場の重し。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.64円 - 147.99円
ユーロドル:1.0805ドル - 1.0875ドル
ユーロ円:158.90円 - 160.45円


(中村)
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