東京外国為替市場概況・15時 ドル円、弱含み

 13日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。15時時点では147.72円と12時時点(148.17円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。参院財政金融委員会に出席した植田日銀総裁が、「人手不足の強まりで、賃金・物価が上がりにくい慣行に変化」「今後実質賃金や消費について良い姿が見込まれる」などの発言が伝わると、本邦長期金利の上昇とともに緩やかながらも円買いが進み、15時前には147.70円まで弱含んだ。なお、本邦長期国債先物の中心限月利回りは2009年11月以来の水準まで一時上昇している。

 ユーロ円は軟調。15時時点では160.79円と12時時点(161.44円)と比べて65銭程度のユーロ安水準だった。本邦長期金利の上昇もあり、前場は500円超上昇した日経平均は上げ幅を一時ほぼ全て吐き出し、ダウ先物も三桁の下げ幅を記録している。リスク回避の動きでユーロ円も160.74円まで下押し軟調推移。

 ユーロドルは小幅安。15時時点では1.0885ドルと12時時点(1.0895ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。昨日安値1.0876ドル手前では下げ渋っているが、ユーロ円の売りが重しになり1.0879ドルまで僅かに下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.70円 - 148.38円
ユーロドル:1.0879ドル - 1.0897ドル
ユーロ円:160.74円 - 161.52円


(松井)
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