東京外国為替市場概況・17時 ドル円、一転下落

 19日午後の東京外国為替市場でドル円は一転下落。17時時点では149.28円と15時時点(149.77円)と比べて49銭程度のドル安水準だった。植田日銀総裁の記者会見中に一時150.02円まで上昇する場面があったが、150円台の滞空時間は短かった。同水準付近で上値の重さを確認すると持ち高調整目的の売りが強まり、149.14円の安値まで一転して下落した。
 なお、植田日銀総裁は会見で「賃上げの動きが広がっている」「経済・物価見通しが実現していくとすれば金融緩和度合いを調整していく」「米関税政策は不確定な面が大きい」「次回利上げのタイミング、今後のデータ・情報次第」などの見解を示した。
 
 ユーロドルはさえない。17時時点では1.0892ドルと15時時点(1.0931ドル)と比べて0.0039ドル程度のユーロ安水準だった。独10年物連邦債利回りが低下して始まったこともあり、欧州勢の参入後は売りが先行。昨日安値の1.0893ドルを下抜けて一時1.0874ドルまで値を下げた。

 ユーロ円は売り優勢。17時時点では162.62円と15時時点(163.74円)と比べて1円12銭程度のユーロ安水準だった。ドル円やユーロドルの下げにつれて円買い・ユーロ売りが強まり、15時30分過ぎにつけた163.88円から162.20円まで急ピッチで売りに押された。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.14円 - 150.02円
ユーロドル:1.0874ドル - 1.0947ドル
ユーロ円:162.20円 - 163.88円


(岩間)
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