東京外国為替市場概況・8時 ユーロ円、売り先行

 27日の東京外国為替市場でユーロ円は売りが先行。8時時点では161.38円とニューヨーク市場の終値(161.92円)と比べて54銭程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領は自動車関税に関する大統領令に署名。米国外で生産された自動車に対する25%の関税が4月2日から発動され、3日から徴収が開始されるとの方針が示された。世界的な貿易紛争による景気減速懸念からリスク回避の動きが先行し、一時161.37円まで値を下げた。

 他のクロス円も売り先行となり、カーニー・カナダ首相が即座に対抗措置を発動するとの見解を示すなか、カナダドル円は105.03円まで下押し。また、自動車製造業が主力産業であり、その大半が米国向けの輸入車となっているメキシコへの影響も懸念され、メキシコペソ円も7.43円まで値を下げた。

 ドル円は弱含み。8時時点では150.30円とニューヨーク市場の終値(150.57円)と比べて27銭程度のドル安水準だった。朝方からリスク回避目的の円買いの動きが目立ち、一時150.29円まで値を下げた。目先は米自動車関税の日本株への影響などをにらんだ動きとなるか。また、本日はスポット応当日が期末・年度末ということもあり、実需勢の動向にも注意しておきたい。

 ユーロドルは8時時点では1.0737ドルとニューヨーク市場の終値(1.0754ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円などの下げにつれて1.0733ドルまで値を下げた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.29円 - 150.60円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0759ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.97円

(岩間)
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