ロンドン為替見通し=トランプショックの影響続く、欧州の反発強まる

 本日のロンドン為替市場でユーロ相場は昨日同様、トランプ米大統領による想定以上に厳しい相互関税を巡る動向に振らされる展開か。

 米国の欧州連合(EU)に対する相互関税が20%に設定されたことに対し、欧州サイドは当然ながら強く反発している。フォンデアライエン欧州委員長は、交渉はするが妥協点を見出せなければ対抗措置を打ち出すと言及。クキエス独財務相も協議を前提としているものの、「EUは米国の関税に対して強力な対応が必要」との考えを示した。マクロン仏大統領に至っては「仏企業に対して対米投資を見合わせるよう促す」と強気だ。

 3日の株式市場は、高い関税を課された欧州市場だけでなく、賦課した側の米市場も大きく崩れた。トランプ政権が態度を軟化させないようだと、貿易戦争は避けられないどころか激化するとの懸念から、米株の買い難さは継続してしまうだろう。一方、安全資産とされる国債に資金が向かっており、米・中長期債利回りは大幅に低下している。

 ユーロドルは昨日、米金利低下を背景に1.11ドル半ばまで急騰した。しかしながら、株暴落でユーロ円に下落圧力が強まると、つれて1.10ドル前半まで下押し。ここからも同様に「ある時は金利に反応し、別な時は株に影響される展開」が続きそうだ。トランプショックによる乱高下は暫く終わりそうにない。

 なお、3日には先月の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨が公表された。次回会合(今月16-17日)については、入手するデータ次第で利下げと据え置きの両方が検討されていることが明らかにされた。大幅な金利低下の影響もあり、今月のECB理事会に対しては0.25%利下げ予想が優勢。4月から年末までの会合で、合計で3回の利下げを織り込む動きも進んでいる。

想定レンジ上限
・ユーロドル、3日高値1.1144ドル
・ユーロ円、3日高値163.04円

想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.0939ドル
・ユーロ円、90日移動平均線160.72円

(小針)
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