欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、弱含み

 8日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。20時時点では146.88円と17時時点(147.40円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。18時過ぎに147円台半ばまで買い戻しが入ったが、戻りの鈍さを確認すると146.82円まで再び本日安値を更新した。日経平均先物が一時400円超安まで下げ幅を広げており、株安を手掛かりにした円買いがじわりと強まった。

 ユーロドルは下げ渋り。20時時点では1.0927ドルと17時時点(1.0923ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。欧州勢の参入後はユーロ売りの流れとなっていたが、早朝につけた安値1.0905ドル手前で売りは一服。18時30分過ぎにつけた1.0910ドル台から1.0939ドル付近までいったんは買い戻された。
 なお、シムカス・リトアニア中銀総裁は「4月の理事会では25bpsの利下げが必要」「制限的な政策スタンスをさらに弱める必要がある」などの見解を示したほか、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁の発言「インフレ再燃の可能性が金融政策の正常化を遅らせる恐れ」なども伝わっている。

 ユーロ円は20時時点では160.50円と17時時点(161.02円)と比べて52銭程度のユーロ安水準だった。全般に円買いが進んだ流れに沿って160.45円まで本日安値を更新。ポンド円も一時187.25円の安値をつけるなど、欧州のクロス円は売りに押される展開となった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.82円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.45円 - 162.20円

(岩間)
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