ロンドン為替見通し=相互関税一時停止も、引き続き関税が主役
本日の欧州タイムでは、注目の経済指標や要人発言などの予定もなく手がかりに乏しい。トランプ米大統領が相互関税の一時停止を発表したが、引き続き関税がメインテーマである。
トランプ米政権は中国に対しては追加関税を125%に引き上げており、これを受けた中国の反応などにも注目。2大経済大国による貿易戦争の激化懸念が一段と高まれば、リスク回避の動きが再燃しそうだ。エスカレートしている米中の関税合戦は米国経済への悪影響も大きく、ドルの重い動きがユーロドルの下支えとなる。
また、欧州連合(EU)は昨日、米政権が先月に鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課す措置を発動したことへの対抗措置としてオートバイや大豆などに最大で25%の追加関税を課すことを決めた。対抗措置の第1弾を15日に発動すると表明し、自動車やより広範な関税についてはなお検討しているとした。トランプ米大統領は昨日、相互関税の一時停止で余裕がなく、EUの対抗措置には触れていなかったが、同氏は先月もEUが報復措置を取ると関税を引き上げると警告している。ただ、足もとでは関税で米中関係が悪化し、中国がEUとの協力強化に力を入れている。トランプ氏はEUに対しても関税を強化し中国に続いての強敵を作るか、それともEUと中国を切り離すために人参をぶら下げるか、同氏の発言に注目。
・想定レンジ上限
ユーロドルの上値めどは、9日の高値1.1095ドル、ユーロ円は8・9日高値162.20円。
・想定レンジ下限
ユーロドルの下値めどは、21日移動平均線1.0872ドル、ユーロ円は日足一目均衡表・雲の上限159.85円。
(金)
トランプ米政権は中国に対しては追加関税を125%に引き上げており、これを受けた中国の反応などにも注目。2大経済大国による貿易戦争の激化懸念が一段と高まれば、リスク回避の動きが再燃しそうだ。エスカレートしている米中の関税合戦は米国経済への悪影響も大きく、ドルの重い動きがユーロドルの下支えとなる。
また、欧州連合(EU)は昨日、米政権が先月に鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課す措置を発動したことへの対抗措置としてオートバイや大豆などに最大で25%の追加関税を課すことを決めた。対抗措置の第1弾を15日に発動すると表明し、自動車やより広範な関税についてはなお検討しているとした。トランプ米大統領は昨日、相互関税の一時停止で余裕がなく、EUの対抗措置には触れていなかったが、同氏は先月もEUが報復措置を取ると関税を引き上げると警告している。ただ、足もとでは関税で米中関係が悪化し、中国がEUとの協力強化に力を入れている。トランプ氏はEUに対しても関税を強化し中国に続いての強敵を作るか、それともEUと中国を切り離すために人参をぶら下げるか、同氏の発言に注目。
・想定レンジ上限
ユーロドルの上値めどは、9日の高値1.1095ドル、ユーロ円は8・9日高値162.20円。
・想定レンジ下限
ユーロドルの下値めどは、21日移動平均線1.0872ドル、ユーロ円は日足一目均衡表・雲の上限159.85円。
(金)