欧州マーケットダイジェスト・16日 株高・金利低下・ポンド安・円もみ合い
(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.35円(16日15時時点比△0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.85円(△0.17円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1375ドル(▲0.0004ドル)
FTSE100種総合株価指数:8275.60(前営業日比△26.48)
ドイツ株式指数(DAX):21311.02(△57.32)
10年物英国債利回り:4.603%(▲0.045%)
10年物独国債利回り:2.509%(▲0.025%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
3月英消費者物価指数(CPI)
(前月比) 0.3% 0.4%
(前年比) 2.6% 2.8%
CPIコア指数
(前年比) 3.4% 3.5%
3月英小売物価指数(RPI)
(前月比) 0.3% 0.6%
(前年比) 3.2% 3.4%
2月ユーロ圏経常収支(季調済)
343億ユーロの黒字 403億ユーロの黒字・改
3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比) 2.2% 2.2%
3月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比) 2.4% 2.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はもみ合い。日本株や時間外のダウ先物の下落などを背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。11日の安値142.07円を下抜けると一時142.05円と昨年9月以来の安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。「中国はトランプ米政権が敬意を示し担当者を指名するのであれば、交渉に応じる用意がある」と伝わると、米中貿易戦争激化への懸念が和らぎ買い戻しを促した。17時30分前には142.92円付近まで持ち直した。
もっとも、そのあとは徐々に値動きが鈍った。日米関税交渉を控える中、大きな方向感が出にくい地合いとなった。なお、日米関税交渉の初会合は日本時間17日朝の予定で、日本からは赤沢亮正経済財政・再生相が参加する。米国側はベッセント米財務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表に加えて、トランプ米大統領が自ら出席する。
・ユーロドルは買い先行後、もみ合い。英インフレ指標の下振れをきっかけにユーロポンドが上昇すると、ユーロドルにも買いが波及し一時1.1392ドルと日通し高値を更新した。ただ、1.14ドル手前では戻り売りなどが出たため、伸び悩んだ。
NY市場では1.03ドル台後半でのもみ合いに終始した。明日17日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に様子見ムードが強く狭い範囲内での推移にとどまった。
なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「より明確な情報を待つために、慎重に行動する立場にある」「FRBの責務に緊張が生じるシナリオに陥る可能性がある」「関税の経済的影響は予想よりも大きい可能性が高い」などと発言。市場の一部では「ウォラーFRB理事のようなハト派的な発言」を期待していた向きもあっただけに、米国株相場は下げ幅を広げた。もっとも、為替相場への影響は限定的だった。
・ユーロポンドは一時0.8608ポンドまで上昇した。3月英消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで全般ポンド売りが優勢となった。また、ポンドドルは一時1.3213ドル、ポンド円は187.98円まで値を下げた。
・ユーロ円ももみ合い。米中貿易戦争の激化への過度な警戒感が和らぐと買いが先行したものの、そのあとは徐々に値動きが鈍った。日米通商協議やECB定例理事会を前に方向感が出にくい面もあった。
・ロンドン株式相場は5日続伸。反落して始まったものの、「中国はトランプ米政権が敬意を示し担当者を指名するのであれば、交渉に応じる用意がある」と伝わると、米中貿易戦争激化への懸念が和らぎ買い戻しが優勢となり引けにかけて上げに転じた。原油先物価格の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株の上昇が目立った。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。予想を下回る決算を発表したオランダの半導体製造装置ASMLホールディングが急落すると、半導体関連株に売りが出て反落して始まった。ただ、米中貿易戦争の激化への過度な警戒感が和らぐと徐々に買い戻しが優勢となり、終盤持ち直した。
・欧州債券相場は上昇した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=142.35円(16日15時時点比△0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.85円(△0.17円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1375ドル(▲0.0004ドル)
FTSE100種総合株価指数:8275.60(前営業日比△26.48)
ドイツ株式指数(DAX):21311.02(△57.32)
10年物英国債利回り:4.603%(▲0.045%)
10年物独国債利回り:2.509%(▲0.025%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
3月英消費者物価指数(CPI)
(前月比) 0.3% 0.4%
(前年比) 2.6% 2.8%
CPIコア指数
(前年比) 3.4% 3.5%
3月英小売物価指数(RPI)
(前月比) 0.3% 0.6%
(前年比) 3.2% 3.4%
2月ユーロ圏経常収支(季調済)
343億ユーロの黒字 403億ユーロの黒字・改
3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比) 2.2% 2.2%
3月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比) 2.4% 2.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はもみ合い。日本株や時間外のダウ先物の下落などを背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。11日の安値142.07円を下抜けると一時142.05円と昨年9月以来の安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。「中国はトランプ米政権が敬意を示し担当者を指名するのであれば、交渉に応じる用意がある」と伝わると、米中貿易戦争激化への懸念が和らぎ買い戻しを促した。17時30分前には142.92円付近まで持ち直した。
もっとも、そのあとは徐々に値動きが鈍った。日米関税交渉を控える中、大きな方向感が出にくい地合いとなった。なお、日米関税交渉の初会合は日本時間17日朝の予定で、日本からは赤沢亮正経済財政・再生相が参加する。米国側はベッセント米財務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表に加えて、トランプ米大統領が自ら出席する。
・ユーロドルは買い先行後、もみ合い。英インフレ指標の下振れをきっかけにユーロポンドが上昇すると、ユーロドルにも買いが波及し一時1.1392ドルと日通し高値を更新した。ただ、1.14ドル手前では戻り売りなどが出たため、伸び悩んだ。
NY市場では1.03ドル台後半でのもみ合いに終始した。明日17日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に様子見ムードが強く狭い範囲内での推移にとどまった。
なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「より明確な情報を待つために、慎重に行動する立場にある」「FRBの責務に緊張が生じるシナリオに陥る可能性がある」「関税の経済的影響は予想よりも大きい可能性が高い」などと発言。市場の一部では「ウォラーFRB理事のようなハト派的な発言」を期待していた向きもあっただけに、米国株相場は下げ幅を広げた。もっとも、為替相場への影響は限定的だった。
・ユーロポンドは一時0.8608ポンドまで上昇した。3月英消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで全般ポンド売りが優勢となった。また、ポンドドルは一時1.3213ドル、ポンド円は187.98円まで値を下げた。
・ユーロ円ももみ合い。米中貿易戦争の激化への過度な警戒感が和らぐと買いが先行したものの、そのあとは徐々に値動きが鈍った。日米通商協議やECB定例理事会を前に方向感が出にくい面もあった。
・ロンドン株式相場は5日続伸。反落して始まったものの、「中国はトランプ米政権が敬意を示し担当者を指名するのであれば、交渉に応じる用意がある」と伝わると、米中貿易戦争激化への懸念が和らぎ買い戻しが優勢となり引けにかけて上げに転じた。原油先物価格の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株の上昇が目立った。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。予想を下回る決算を発表したオランダの半導体製造装置ASMLホールディングが急落すると、半導体関連株に売りが出て反落して始まった。ただ、米中貿易戦争の激化への過度な警戒感が和らぐと徐々に買い戻しが優勢となり、終盤持ち直した。
・欧州債券相場は上昇した。
(中村)