欧州外国為替市場概況・20時 ドル円 上昇一服

 17日の欧州外国為替市場でドル円は上昇が一服。20時時点では142.58円と17時時点(142.89円)と比べて31銭程度のドル安水準だった。日米協議で為替について議論しなかったことを背景とした買い戻しが継続し一時143.08円まで上値を伸ばした。ただ、143円台を回復したところで買いが一服し、トランプ米大統領の発言も重しに142円半ばに押し戻された。
 昨日、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)は関税の影響に言及し、利下げに慎重姿勢を示したが、これに対しトランプ米大統領は「パウエルFRB議長は常に遅すぎ、そして間違っている」「FRBはずっと前に金利を引き下げるべきであった」「パウエル氏の解任はいくら早くても遅すぎるぐらいだ」と批判した。

 ユーロドルは小動き。20時時点では1.1359ドルと17時時点(1.1376ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準だった。底堅い動きも、1.14ドル台回復を試す動きには至らず、1.13ドル半ば超えの狭いレンジ内での振幅にとどまっている。

 ユーロ円は失速。20時時点では161.93円と17時時点(162.52円)と比べて59銭程度のユーロ安水準だった。ドル円につれた動きと、162.63円まで高値を更新した後、162円割れまで押し戻された。欧米株価指数の下落も重し。トランプ米大統領の発言を受けて、ダウ先物は300ドル超高水準から500ドル超安まで急落した。

 トルコリラ(TRY)は上昇。トルコ中銀が市場の据え置き予想に反して政策金利を46.00%に引き上げたことを受けてTRY買いが優勢となり、ドル/TRYは38.0939TRYまでTRY高となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1344ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.52円 - 162.63円

(金)
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