欧州マーケットダイジェスト・24日 株高・金利低下・オセアニア通貨高
(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.78円(24日15時時点比横ばい)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.33円(△0.47円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1369ドル(△0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:8407.44(前営業日比△4.26)
ドイツ株式指数(DAX):22064.51(△102.54)
10年物英国債利回り:4.500%(▲0.052%)
10年物独国債利回り:2.448%(▲0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月仏消費者信頼感指数
92 92
4月独Ifo企業景況感指数
86.9 86.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。中国政府が「中国と米国の間では、経済や貿易に関する交渉はまったく行われていない」と表明すると、米中間の貿易交渉を巡る不透明感が意識されて欧州株相場が下落。リスク回避の円買い・ドル売りが先行した。NY市場に入り、3月米中古住宅販売件数が年率換算で402万件と予想の413万件を下回ったことが分かると、一時142.28円と日通し安値を付けた。
ただ、安く始まったダウ平均が上げに転じるなど、米国株相場が底堅く推移すると買い戻しが優勢に。トランプ米大統領が「我々は中国と会談している」「中国と今朝会談した」と明らかにすると、株価が一段高となりドル円にも買いが入った。2時30分前には一時142.83円付近まで持ち直した。
・オセアニア通貨は堅調。トランプ米大統領が「米中協議を実施した」と発言すると米中貿易摩擦を巡る懸念が後退し、ダウ平均が一時460ドル超上昇。リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に買いが入った。豪ドル米ドルは0.6409米ドル、NZドル米ドルは0.5996米ドルまで上げたほか、豪ドル円は91.40円、NZドル円は85.51円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは伸び悩み。中国政府が「関税などに関する米国との交渉は実施されていない」「米国が問題を解決したいのであれば、一方的な対中関税を完全に撤回すべきだ」と主張したことを受けて全般ドル売りが先行。4月独Ifo企業景況感指数が86.9と予想の85.2を上回ったことも相場の支援材料となり、一時1.1395ドルと日通し高値を更新した。
ただ、節目の1.1400ドルや前日の高値1.1440ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。0時30分過ぎには1.1348ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は底堅い動き。独経済指標の上振れをきっかけに買いが先行すると一時162.39円まで値を上げたものの、22時前には161.87円付近まで下押しした。ただ、アジア時間に付けた日通し安値161.85円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州株の持ち直しや米国株の上昇も買いを促し、2時30分前には162.40円と日通し高値を付けた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら9日続伸。足もとで相場上昇が続いたあとだけに、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが先行した。ただ、米中貿易摩擦懸念の後退で投資家心理が改善しており、売り一巡後は買い戻しが優勢に。引けにかけて持ち直した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。米中の貿易摩擦を巡る懸念は和らいだものの、関税交渉には時間がかかるとの慎重な見方から売りが出た。もっとも、引けにかけては買い戻しが優勢となり、上げに転じた。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(7.08%高)やアディダス(2.52%高)、シーメンス(2.11%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。景気動向次第では欧州中央銀行(ECB)が追加の利下げに動くとの見方から、独国債が買われた。なお、レーン・フィンランド中銀総裁は「ECBは大幅な利下げの可能性を排除すべきでない」と述べたほか、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「年内にさらなる利下げが行われる可能性」などと話した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=142.78円(24日15時時点比横ばい)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.33円(△0.47円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1369ドル(△0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:8407.44(前営業日比△4.26)
ドイツ株式指数(DAX):22064.51(△102.54)
10年物英国債利回り:4.500%(▲0.052%)
10年物独国債利回り:2.448%(▲0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月仏消費者信頼感指数
92 92
4月独Ifo企業景況感指数
86.9 86.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。中国政府が「中国と米国の間では、経済や貿易に関する交渉はまったく行われていない」と表明すると、米中間の貿易交渉を巡る不透明感が意識されて欧州株相場が下落。リスク回避の円買い・ドル売りが先行した。NY市場に入り、3月米中古住宅販売件数が年率換算で402万件と予想の413万件を下回ったことが分かると、一時142.28円と日通し安値を付けた。
ただ、安く始まったダウ平均が上げに転じるなど、米国株相場が底堅く推移すると買い戻しが優勢に。トランプ米大統領が「我々は中国と会談している」「中国と今朝会談した」と明らかにすると、株価が一段高となりドル円にも買いが入った。2時30分前には一時142.83円付近まで持ち直した。
・オセアニア通貨は堅調。トランプ米大統領が「米中協議を実施した」と発言すると米中貿易摩擦を巡る懸念が後退し、ダウ平均が一時460ドル超上昇。リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に買いが入った。豪ドル米ドルは0.6409米ドル、NZドル米ドルは0.5996米ドルまで上げたほか、豪ドル円は91.40円、NZドル円は85.51円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは伸び悩み。中国政府が「関税などに関する米国との交渉は実施されていない」「米国が問題を解決したいのであれば、一方的な対中関税を完全に撤回すべきだ」と主張したことを受けて全般ドル売りが先行。4月独Ifo企業景況感指数が86.9と予想の85.2を上回ったことも相場の支援材料となり、一時1.1395ドルと日通し高値を更新した。
ただ、節目の1.1400ドルや前日の高値1.1440ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。0時30分過ぎには1.1348ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は底堅い動き。独経済指標の上振れをきっかけに買いが先行すると一時162.39円まで値を上げたものの、22時前には161.87円付近まで下押しした。ただ、アジア時間に付けた日通し安値161.85円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州株の持ち直しや米国株の上昇も買いを促し、2時30分前には162.40円と日通し高値を付けた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら9日続伸。足もとで相場上昇が続いたあとだけに、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが先行した。ただ、米中貿易摩擦懸念の後退で投資家心理が改善しており、売り一巡後は買い戻しが優勢に。引けにかけて持ち直した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。米中の貿易摩擦を巡る懸念は和らいだものの、関税交渉には時間がかかるとの慎重な見方から売りが出た。もっとも、引けにかけては買い戻しが優勢となり、上げに転じた。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(7.08%高)やアディダス(2.52%高)、シーメンス(2.11%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。景気動向次第では欧州中央銀行(ECB)が追加の利下げに動くとの見方から、独国債が買われた。なお、レーン・フィンランド中銀総裁は「ECBは大幅な利下げの可能性を排除すべきでない」と述べたほか、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「年内にさらなる利下げが行われる可能性」などと話した。
(中村)