ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、買い続かず

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買いが続かず。4時時点では142.77円と2時時点(142.67円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。142.60円台を中心にもみ合っていたところから、3時過ぎに143円付近まで急ピッチで値を上げた。きっかけは、一部報道が伝えた「米国は最近、関税交渉のため中国と接触した」という内容。もっとも、一時プラス圏を回復したダウ平均が再び三桁マイナスに沈むと、ドル円も142.80円割れまで上値を切り下げた。

 ユーロドルは弱含み。4時時点では1.1348ドルと2時時点(1.1355ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。1.1360ドル台で頭を抑えられ、ドル円の買い戻しにつれて1.1340ドル台までユーロ安ドル高に傾いた。その後にドル円は伸び悩むも、ユーロドルの上値は重いままだった。

 ユーロ円は伸び悩み。4時時点では161.95円と2時時点(161.94円)と比べて1銭程度のユーロ高水準。ドル円が上昇した局面で162.22円付近まで持ち直した。しかしながらその後、米株の弱含みを眺めながら161.90円台まで上値を切り下げている。
 
 なおカナダドル円は103.75円まで日通し高値を更新した。トランプ米大統領の発言「カナダとは素晴らしい関係を築けると思う」や「カーニー加首相と昨日電話会談し、合意を結ぼうと言った」などが支えとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.17円 - 143.15円
ユーロドル:1.1324ドル - 1.1399ドル
ユーロ円:161.71円 - 162.65円 


(小針)
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