ロンドン為替見通し=FOMC控え動きにくさも、中国金利引き下げなどの影響には留意

 ロンドンタイムは、序盤の3月独製造業新規受注ほか欧州経済指標の発表はいくつかあるものの、動意材料になりにくいだろう。市場の視線はNYタイムに控える米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表に向きがちとみる。

 中国人民銀行(PBOC)が7日物リバースレポ金利を1.5%から1.4%に引き下げ、預金準備率の0.5ポイント引き下げると発表したため、中国の流動性拡大策が参入してくる欧州勢の動き出しへどのように影響するかには一応留意したい。中国経済の行方に影響を受けやすい欧州、特に中国への輸出依存度が大きいとされる独製造業の輸出動向に関する思惑を刺激する可能性がある。

 独経済の動向はユーロ圏の全体的な成長の行方を見定める際の重要な要素となる。欧州勢を中心とした市場参加者の連想がどこまで通貨ユーロなど欧州関連資産の動向に波及するかは不確かだが、FOMCを控えて手控え感もある市場で、欧州通貨買いで参入する向きのフローが強まる展開などの有無を確認したい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:4月23日高値1.1440ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル:4月11日安値1.1191ドル。

(関口)
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