ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、底堅い

 19日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは底堅い。24時時点では1.0245ドルと22時時点(1.0229ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。米国株相場が高く始まったことで、投資家のリスク志向改善を意識したユーロ買い・ドル売りが先行。ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」について、「定期メンテナンスが終了する21日にガス供給が再開される見通し」との一部報道が伝わったことも投資家心理の改善につながり、一時1.0264ドル付近まで値を上げた。21日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会で0.50%利上げ期待が高まっていることも相場の支援材料。
 ただ、欧州時間に付けた日通し高値1.0269ドルを上抜けることは出来なかった。米10年債利回りが3.03%台まで上昇したことなどが相場の上値を抑えた。

 ドル円は下値が堅い。24時時点では137.86円と22時時点(137.65円)と比べて21銭程度のドル高水準だった。21時前に一時137.38円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじり高の展開に。米国株高や米金利上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが出て、一時137.96円付近まで値を上げた。

 ユーロ円は堅調。24時時点では141.24円と22時時点(140.80円)と比べて44銭程度のユーロ高水準。独DAXが2.7%超急伸し、ダウ平均が500ドル超上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。23時30分前に一時141.40円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:137.38円 - 138.39円
ユーロドル:1.0120ドル - 1.0269ドル
ユーロ円:139.70円 - 141.40円


(中村)
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