欧州マーケットダイジェスト・25日 株高安まちまち・円安

※ユーロドルの文言を一部訂正しました。

(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.70円(25日15時時点比△0.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.71円(△0.68円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0220ドル(△0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:7306.30(前営業日比△29.93)
ドイツ株式指数(DAX):13210.32(▲43.36)
10年物英国債利回り:1.937%(▲0.002%)
10年物独国債利回り:1.018%(▲0.012%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)           <発表値>    <前回発表値>
7月独Ifo企業景況感指数         88.6      92.2・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重い。露政府からノルドストリーム1経由での欧州へのガス供給に前向きな見解が示されるとリスクオンの動きから欧州株高とともに買いが強まった。20時30分前には一時1.0258ドルと先週末高値の1.0255ドルをわずかに上抜けた。一巡後も高値圏での推移を続けていたが、露国営ガスプロムがノルドストリーム1のタービンを停止し、ガス供給量を減少させると発表すると失速。一時1.0204ドル付近まで下げ、その後は1.02ドル台前半でのもみ合いとなった。

・ドル円は底堅い。欧州序盤は欧米株価指数の上昇を受けた円売りの流れに沿ったほか、米10年債利回りの上昇を受けた買いも重なった。NY時間に入ると、株価や金利の動きは落ち着いたが、対ユーロでのドル買いを支えに堅調地合いを保ち、一時136.79円まで値を上げた。

・ユーロ円は強含み。株高を背景に円安が進むと一時140.07円まで上昇したが、ガス供給懸念が再燃すると139.40円台まで失速した。一方で、その後は139円台後半まで持ち直すなど下値も堅かった。
 なお、欧州序盤の株高や原油先物価格の上昇を受けて資源国通貨のクロス円は買いが優勢となり、カナダドル円は106.49円、豪ドル円は95.19円まで上値を伸ばした。

・ロンドン株式相場は3日続伸。週明けの序盤は小安くスタートするも、銀行株の上昇などをきっかけに買い戻しが入り、プラス圏を保ちながら取引を終えた。グレンコアやリオ・ティントなどの鉱業株が買われた一方、アヴィバなど情報技術株は売られた。

・フランクフルト株式相場は反落。終盤まで底堅い地合いを維持していたものの、露ガスプロム社がタービン停止を理由にノルドストリーム1経由での欧州への供給を減少すると発表すると失速した。個別では、バイエル(1.58%高)やメルセデス・ベンツ(1.39%高)が買われた半面、ザルトリウス(4.59%安)やヴォノヴィア(3.38%安)が安かった。

・欧州債券相場は上昇。


(越後)
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