ニューヨーク外国為替市場概況・25日 ユーロドル、反発

 25日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反発。終値は1.0218ドルと前営業日NY終値(1.0213ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。露政府からノルドストリーム1経由での欧州へのガス供給に前向きな見解が示されたことをきっかけに欧州時間は堅調に推移し、一時1.0258ドルまで上昇する場面があった。ただ、露国営ガスプロムがノルドストリーム1のタービンを停止し、ガス供給量を減少させると発表すると失速。欧州の天然ガス価格の指標となるオランダTTF天然ガス先物が10%超の大幅高となるなか、一時1.0204ドル付近まで下げた。一方、1.02ドルを割り込むまでは至らず、その後は1.02ドル台前半でこう着した。

 ドル円は3営業日ぶりに反発。終値は136.71円と前営業日NY終値(136.12円)と比べて59銭程度のドル高水準だった。対ユーロでドル買いが強まった影響を受けて1時前には一時136.79円と本日高値を付けた。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて一段高ともならず、その後は136.70円を挟んで小動きとなった。

 ユーロ円は4営業日ぶりに反発。終値は139.69円と前営業日NY終値(139.00円)と比べて69銭程度のユーロ高水準だった。株高を背景に円安が進むと一時140.07円まで上昇したが、ガス供給懸念が再燃すると139.40円台まで失速した。一方で下値も堅く、その後は139.70円前後で値動きが鈍った。
 なお、欧州序盤の株高や原油先物価格の上昇を受けてNY市場でも資源国通貨のクロス円は買いが優勢となり、カナダドル円は106.49円まで上値を伸ばした。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:135.89円 - 136.79円
ユーロドル:1.0179ドル - 1.0258ドル
ユーロ円:138.72円 - 140.07円


(越後)
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