欧州マーケットダイジェスト・26日 株安・ユーロ安

(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.68円(26日15時時点比横ばい)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.28円(▲1.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0117ドル(▲0.0098ドル)
FTSE100種総合株価指数:7306.28(前営業日比▲0.02)
ドイツ株式指数(DAX):13096.93(▲113.39)
10年物英国債利回り:1.917%(▲0.020%)
10年物独国債利回り:0.925%(▲0.094%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは売り優勢。露ガスプロム社が昨日、欧州向けの主要パイプライン「ノルドストリーム1」を経由したドイツへのガス供給を一段と削減すると発表したことを受けて、本日も欧州天然ガス価格の指標とされるオランダTTF天然ガス先物は急伸。エネルギー価格高騰に伴う景気減速懸念が高まると、序盤からユーロが売られる展開となった。NY時間に入ると、低下していた米10年債利回りが低下幅を急速に縮めたことも嫌気され、一時1.0108ドルまで下値を広げた。
 なお、ユーロクロスも総じて軟調に推移し、ユーロスイスフランは一時0.9739フランと2015年1月以来の安値を付けたほか、ユーロポンドは0.8405ポンドまで下落した。

・ユーロ円は大幅安。天然ガス高騰を背景とした欧州景気減速懸念が再燃するなか、ユーロが全面安の展開となった。目立った戻りも見られないまま、ほぼ一本調子で一時138.13円まで売り込まれた。

・ドル円は下値が堅い。ユーロドルの下落に伴って買いが強まり、一時136.84円と昨日高値の136.79円を上抜けた。その後は米長期金利が大幅に低下したことに伴ってNY序盤には一時136.29円付近まで下げたが、東京午前に付けた安値136.28円を下抜けず、反発。米金利が低下幅を縮めるにつれて136.70円前後まで切り返した。

・ロンドン株式相場は4営業日ぶりに小反落。好決算を受けてコンパスやユニリーバが上昇したことで序盤は堅調に推移した。ただ、ウォルマートの利益見通し下方修正で時間外のダウ先物も軟調に推移した影響から次第に上値が重くなり、上げ幅を消した。

・フランクフルト株式相場は続落。欧州のガス供給懸念が一段と高まり、本日もガス価格が高騰すると景気鈍化懸念から売りが優勢となった。個別では、シーメンス(1.58%高)やフレゼニウス(1.17%高)が買われた半面、ザランド(9.82%安)やアディダス(3.58%安)が安かった。

・欧州債券相場は上昇。


(越後)
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