ロンドン為替見通し=ユーロ圏の7月消費者物価指数と4-6月期GDPに要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、欧州の天然ガス価格動向を注視しながら、7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値や4-6月期ユーロ圏GDP速報値を見極める展開が予想される。
7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比+8.6%と予想され、6月の前年比+8.6%と同じ上昇幅と見込まれている。しかしながら、7月後半の天然ガス価格の上昇により、予想を上回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
4-6月期ユーロ圏GDP速報値は前期比+0.2%、前年比+3.4%と予想されている。しかし、米系金融機関が、ユーロ圏が7-9月期からマイナス成長に転落して、年末から来年に向けてリセッション(景気後退)に陥るとの見通しを公表しており、天然ガス価格の上昇を受けたスタグフレーション、リセッション(景気後退)への警戒感が高まりつつある。
もし、ユーロ圏がリセッション入りした場合、欧州中央銀行(ECB)が2008年と2011年の7月の利上げの後、秋に利下げを余儀なくされたように、3度目の利上げのタイミングの見誤りとなる。
欧州連合(EU)加盟国は、ロシアからの天然ガスの供給が止まった場合に備えて、ガスの使用量を来月から来年3月まで自主的に15%削減することで合意しており、景気の足かせになることが警戒されている。
想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、7月26日の高値の1.0250ドル、ユーロ円は一目・雲の下限の138.46円。
想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、7月27日の安値の1.0097ドル、ユーロ円は5月26日の安値の135.23円。
(山下)
7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比+8.6%と予想され、6月の前年比+8.6%と同じ上昇幅と見込まれている。しかしながら、7月後半の天然ガス価格の上昇により、予想を上回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
4-6月期ユーロ圏GDP速報値は前期比+0.2%、前年比+3.4%と予想されている。しかし、米系金融機関が、ユーロ圏が7-9月期からマイナス成長に転落して、年末から来年に向けてリセッション(景気後退)に陥るとの見通しを公表しており、天然ガス価格の上昇を受けたスタグフレーション、リセッション(景気後退)への警戒感が高まりつつある。
もし、ユーロ圏がリセッション入りした場合、欧州中央銀行(ECB)が2008年と2011年の7月の利上げの後、秋に利下げを余儀なくされたように、3度目の利上げのタイミングの見誤りとなる。
欧州連合(EU)加盟国は、ロシアからの天然ガスの供給が止まった場合に備えて、ガスの使用量を来月から来年3月まで自主的に15%削減することで合意しており、景気の足かせになることが警戒されている。
想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、7月26日の高値の1.0250ドル、ユーロ円は一目・雲の下限の138.46円。
想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、7月27日の安値の1.0097ドル、ユーロ円は5月26日の安値の135.23円。
(山下)