欧州マーケットダイジェスト・29日 株高・ドル乱高下

(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=133.35円(29日15時時点比△0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.15円(△0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0210ドル(横ばい)
FTSE100種総合株価指数:7423.43(前営業日比△78.18)
ドイツ株式指数(DAX):13484.05(△201.94)
10年物英国債利回り:1.864%(▲0.004%)
10年物独国債利回り:0.817%(▲0.009%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は乱高下。東京市場からの売りの流れを引き継ぐ形で欧州序盤には米系短期勢から売りが観測されたこともあり、一時132.51円と6月17日以来の安値を更新した。ただ、短期間で急ピッチに下げた反動から一巡後はショートカバーの動きに。時間外の米2・10年債利回りが上昇したほか、6月米個人消費支出(PCE)や同PCEコアデフレーターなどが予想を上回る結果となったことが分かると買い戻しが加速。22時過ぎには一時134.59円付近まで買い上げられた。
 一方、朝方の高値134.68円には届かず一巡後は米10年債利回りが一転低下に転じたため戻り売りの展開へ。1時過ぎには133.22円近辺まで押されるなど、荒い値動きとなった。

・ユーロドルは方向感がない。欧州勢が買いで参入すると昨日高値の1.0234ドルを上抜けて1.0254ドルまで上昇したが、米中長期金利の上昇に伴って次第に上値が重くなった。米インフレ指標が強かったことも嫌気され、22時過ぎには1.0146ドルと日通し安値を更新した。一方、その後に米金利が一転低下したため1.0214ドル近辺まで切り返した。

・ユーロ円は戻りが鈍い。東京市場からの売りが継続し、欧州序盤には一時135.55円まで下げた。ただ、その後はドル円が反発したことにつれて136.70円台まで切り返したが、ドル円が失速すると再び135円台後半まで下押しした。

・ロンドン株式相場は反発。原油先物価格が大幅に上昇したことを背景にシェルやBPなどエネルギー関連株が買われ、指数を押し上げた。米国株が底堅く推移したことにつれた面もあった。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回ったことが投資家心理の改善につながり、総じて堅調に推移した。個別では、ザルトリウス(17.50%高)やリンデ(5.30%高)が買われた半面、プーマ(0.79%安)などは安かった。

・欧州債券相場は上昇。


(越後)
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