欧州マーケットダイジェスト・1日 株小幅安・ドル安・円高
(1日終値:2日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=131.92円(1日15時時点比▲0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=135.34円(▲0.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0259ドル(△0.0043ドル)
FTSE100種総合株価指数:7413.42(前営業日比▲10.01)
ドイツ株式指数(DAX):13479.63(▲4.42)
10年物英国債利回り:1.808%(▲0.056%)
10年物独国債利回り:0.779%(▲0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月独小売売上高
前月比 ▲1.6% 1.2%・改
前年比 ▲9.8% 1.1%・改
7月仏製造業PMI改定値 49.5 49.6
7月独製造業PMI改定値 49.3 49.2
7月ユーロ圏製造業PMI改定値 49.8 49.6
7月英製造業PMI改定値 52.1 52.2
6月ユーロ圏失業率 6.6% 6.6%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は軟調。米景気減速への懸念が根強い中、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めのペースを緩めるとの見方から、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となった。市場では「米経済の先行き不透明感が強まる中、短期筋主導で積み上がってきた円売り・ドル買いポジションを解消する動きが優勢だった」との声が聞かれ、一時131.60円と6月16日以来約1カ月半ぶりの安値を付けた。
23時発表の7月米ISM製造業景気指数が52.8と予想の52.0を上回ったことが分かると、132.39円付近まで買い戻されたものの、台湾情勢への警戒感からリスク回避の円買い・ドル売りも入ったため、戻りは限定的だった。
複数の米台メディアは「ペロシ米下院議長は台湾を訪問する見通し」と報じた。一方、中国政府は「ペロシ氏が台訪すれば必ずや強力な対抗措置をとる。軍も決して黙って見ていない」と述べ、軍事行動も辞さない構えを見せた。
なお、ペロシ氏は現地時間2日夜に台湾入りし、3日に立法院(国会)を訪れて、議員らと会合するもよう。ただ、米台は予定が直前に変更になる可能性に引き続き備えているという。
・ユーロドルは底堅い動き。米景気減速懸念やFRBの大幅な利上げペースが後退するとの観測を背景に、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。一時1.0275ドルと日通し高値を更新した。
なお、6月独小売売上高は予想を大幅に下回った一方、7月の独・ユーロ圏製造業PMI改定値は予想をやや上回るなど強弱入り混じる結果となった。
・ユーロ円はもみ合い。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時135.88円付近まで上げたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると135.01円と本日安値を付けた。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は小反落。本日のアジア株高を受けて買いが先行。1-6月期決算が増益となったHSBCが6%超の大幅高となるなど、銀行株への買いが指数を押し上げた。ただ、米国株が下落して始まると英株にも売りが波及したため下げに転じた。原油先物価格の下落を背景に、BPやシェルなどエネルギー株が売られ相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに小反落。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、米国株が下落して始まると失速した。個別ではボノビア(2.77%安)やエアバス(2.38%安)、ハイデルベルグセメント(1.58%安)などの下げが目立った。半面、ハローフレッシュ(4.02%高)やプーマ(2.62%高)などが買われた。
・欧州債券相場は株安を受けて上昇した。市場では「欧州中央銀行(ECB)による大幅な利上げ観測の後退が買いを誘った」との指摘もあった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=131.92円(1日15時時点比▲0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=135.34円(▲0.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0259ドル(△0.0043ドル)
FTSE100種総合株価指数:7413.42(前営業日比▲10.01)
ドイツ株式指数(DAX):13479.63(▲4.42)
10年物英国債利回り:1.808%(▲0.056%)
10年物独国債利回り:0.779%(▲0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月独小売売上高
前月比 ▲1.6% 1.2%・改
前年比 ▲9.8% 1.1%・改
7月仏製造業PMI改定値 49.5 49.6
7月独製造業PMI改定値 49.3 49.2
7月ユーロ圏製造業PMI改定値 49.8 49.6
7月英製造業PMI改定値 52.1 52.2
6月ユーロ圏失業率 6.6% 6.6%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は軟調。米景気減速への懸念が根強い中、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めのペースを緩めるとの見方から、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となった。市場では「米経済の先行き不透明感が強まる中、短期筋主導で積み上がってきた円売り・ドル買いポジションを解消する動きが優勢だった」との声が聞かれ、一時131.60円と6月16日以来約1カ月半ぶりの安値を付けた。
23時発表の7月米ISM製造業景気指数が52.8と予想の52.0を上回ったことが分かると、132.39円付近まで買い戻されたものの、台湾情勢への警戒感からリスク回避の円買い・ドル売りも入ったため、戻りは限定的だった。
複数の米台メディアは「ペロシ米下院議長は台湾を訪問する見通し」と報じた。一方、中国政府は「ペロシ氏が台訪すれば必ずや強力な対抗措置をとる。軍も決して黙って見ていない」と述べ、軍事行動も辞さない構えを見せた。
なお、ペロシ氏は現地時間2日夜に台湾入りし、3日に立法院(国会)を訪れて、議員らと会合するもよう。ただ、米台は予定が直前に変更になる可能性に引き続き備えているという。
・ユーロドルは底堅い動き。米景気減速懸念やFRBの大幅な利上げペースが後退するとの観測を背景に、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。一時1.0275ドルと日通し高値を更新した。
なお、6月独小売売上高は予想を大幅に下回った一方、7月の独・ユーロ圏製造業PMI改定値は予想をやや上回るなど強弱入り混じる結果となった。
・ユーロ円はもみ合い。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時135.88円付近まで上げたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると135.01円と本日安値を付けた。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は小反落。本日のアジア株高を受けて買いが先行。1-6月期決算が増益となったHSBCが6%超の大幅高となるなど、銀行株への買いが指数を押し上げた。ただ、米国株が下落して始まると英株にも売りが波及したため下げに転じた。原油先物価格の下落を背景に、BPやシェルなどエネルギー株が売られ相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに小反落。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、米国株が下落して始まると失速した。個別ではボノビア(2.77%安)やエアバス(2.38%安)、ハイデルベルグセメント(1.58%安)などの下げが目立った。半面、ハローフレッシュ(4.02%高)やプーマ(2.62%高)などが買われた。
・欧州債券相場は株安を受けて上昇した。市場では「欧州中央銀行(ECB)による大幅な利上げ観測の後退が買いを誘った」との指摘もあった。
(中村)