欧州マーケットダイジェスト・3日 株高・金利上昇・ドル高
(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.02円(3日15時時点比△0.80円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.14円(△0.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0157ドル(▲0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7445.68(前営業日比△36.57)
ドイツ株式指数(DAX):13587.56(△138.36)
10年物英国債利回り:1.912%(△0.043%)
10年物独国債利回り:0.874%(△0.054%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月独貿易収支 64億ユーロの黒字 9億ユーロの黒字・改
7月仏サービス部門PMI改定値 53.2 52.1
7月独サービス部門PMI改定値 49.7 49.2
7月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 51.2 50.6
7月英サービス部門PMI改定値 52.6 53.3
6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 1.1% 0.5%・改
前年比 35.8% 36.2%・改
6月ユーロ圏小売売上高
前月比 ▲1.2% 0.4%・改
前年比 ▲3.7% 0.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。しばらくは133円台前半でのもみ合いが続いていたが、NY時間発表の7月米ISM非製造業指数が56.7と予想の53.5を上回ったことが分かると、円売り・ドル買いが優勢となった。アジア時間の高値133.90円を上抜けて、一時134.55円まで上値を伸ばした。6月米製造業新規受注が前月比2.0%増と予想の1.1%増を上回ったことも相場の支援材料。米10年債利回りは一時2.84%台まで上昇した。
なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「市場の米連邦準備理事会(FRB)が来年には利下げを始めるとの観測は先を急ぎ過ぎている」「高インフレとの闘いはまだ終わっていない」などと述べ、インフレ警戒を改めて強調。FRBが利上げペースを緩めるとの見方が後退しドル買いを誘った。
・ユーロドルは頭が重かった。6月ユーロ圏小売売上高は予想を下回ったものの、同月のユーロ圏卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことでユーロ買いが先行。20時30分過ぎに一時1.0210ドルと日通し高値を更新した。
ただ、NY市場に入ると徐々に弱含んだ。前日はFRB高官らが相次いでインフレへの懸念を表明し、米長期金利が急上昇。この日も米長期金利が上昇したためユーロ売り・ドル買いが優勢となった。良好な米経済指標をきっかけに全般ドル買いが活発化すると、24時過ぎに一時1.0123ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円はじり高。ペロシ米下院議長が台湾を離れ、過度な警戒が薄れると株高と円安が進んだ。23時30分前に一時136.42円と本日高値を付けた。ただ、中国は「4-7日に軍事演習を実施する」と表明しており、米中関係の懸念が去ったわけではない。両国の動向を慎重に見極めたいという市場関係者は多い。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。売り先行で始まったものの、ペロシ米下院議長が台湾を離れ、過度な警戒が薄れると株買いが優勢となった。HSBCやバークレイズなど金融株の上昇が目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株に買いが入った。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の一角には売りが出た。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。台湾情勢を巡る過度な懸念が緩む中、株式への買いが広がった。個別ではザランド(5.82%高)やコンチネンタル(5.45%高)、インフィニオン・テクノロジーズ(4.97%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=134.02円(3日15時時点比△0.80円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.14円(△0.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0157ドル(▲0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7445.68(前営業日比△36.57)
ドイツ株式指数(DAX):13587.56(△138.36)
10年物英国債利回り:1.912%(△0.043%)
10年物独国債利回り:0.874%(△0.054%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月独貿易収支 64億ユーロの黒字 9億ユーロの黒字・改
7月仏サービス部門PMI改定値 53.2 52.1
7月独サービス部門PMI改定値 49.7 49.2
7月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 51.2 50.6
7月英サービス部門PMI改定値 52.6 53.3
6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 1.1% 0.5%・改
前年比 35.8% 36.2%・改
6月ユーロ圏小売売上高
前月比 ▲1.2% 0.4%・改
前年比 ▲3.7% 0.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。しばらくは133円台前半でのもみ合いが続いていたが、NY時間発表の7月米ISM非製造業指数が56.7と予想の53.5を上回ったことが分かると、円売り・ドル買いが優勢となった。アジア時間の高値133.90円を上抜けて、一時134.55円まで上値を伸ばした。6月米製造業新規受注が前月比2.0%増と予想の1.1%増を上回ったことも相場の支援材料。米10年債利回りは一時2.84%台まで上昇した。
なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「市場の米連邦準備理事会(FRB)が来年には利下げを始めるとの観測は先を急ぎ過ぎている」「高インフレとの闘いはまだ終わっていない」などと述べ、インフレ警戒を改めて強調。FRBが利上げペースを緩めるとの見方が後退しドル買いを誘った。
・ユーロドルは頭が重かった。6月ユーロ圏小売売上高は予想を下回ったものの、同月のユーロ圏卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことでユーロ買いが先行。20時30分過ぎに一時1.0210ドルと日通し高値を更新した。
ただ、NY市場に入ると徐々に弱含んだ。前日はFRB高官らが相次いでインフレへの懸念を表明し、米長期金利が急上昇。この日も米長期金利が上昇したためユーロ売り・ドル買いが優勢となった。良好な米経済指標をきっかけに全般ドル買いが活発化すると、24時過ぎに一時1.0123ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円はじり高。ペロシ米下院議長が台湾を離れ、過度な警戒が薄れると株高と円安が進んだ。23時30分前に一時136.42円と本日高値を付けた。ただ、中国は「4-7日に軍事演習を実施する」と表明しており、米中関係の懸念が去ったわけではない。両国の動向を慎重に見極めたいという市場関係者は多い。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。売り先行で始まったものの、ペロシ米下院議長が台湾を離れ、過度な警戒が薄れると株買いが優勢となった。HSBCやバークレイズなど金融株の上昇が目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株に買いが入った。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の一角には売りが出た。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。台湾情勢を巡る過度な懸念が緩む中、株式への買いが広がった。個別ではザランド(5.82%高)やコンチネンタル(5.45%高)、インフィニオン・テクノロジーズ(4.97%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)