NY為替見通し=新規失業保険申請件数やメスター総裁講演に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、本日から中国が軍事訓練を開始したことに対するバイデン米政権の反応に注視しながら、前週分の米新規失業保険申請件数や6月の米国貿易収支を見極める展開が予想される。

 前週分(7/30週)の米新規失業保険申請件数の予想は25.9万件、7/23週の失業保険継続受給者数の予想は137.0万人となっており、雇用情勢の悪化傾向が継続することが見込まれている。
 明日発表される米国7月の雇用統計の調査対象週(7/12週)の新規失業保険申請件数は26.1万件、失業保険継続受給者数は135.9万人と発表されており、6月からの雇用情勢の悪化が示唆されている。

 米国6月の貿易赤字の予想は801億ドルとなっており、5月の855億ドルの赤字からの減少が見込まれている。年初来の貿易赤字の拡大基調が国内総生産(GDP)を落ち込ませてきており、赤字幅の減少は、第3四半期の国内総生産(GDP)がプラス圏に浮上する可能性を示唆することになる。

 タカ派のメスター米クリーブランド連銀総裁の講演では、先日「インフレがまずピークに達し、低下していることを示す証拠が数カ月間持続する必要があり、われわれはまだそれを確認していない」と述べていることで、タカ派発言が予想されている。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値の目処(めど)は、一目・基準線の134.90円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値の目処(めど)は、雲の下限の131.68円。


(山下)
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