今日の株式見通し-横ばいか 米7月雇用統計は強い内容

 東京市場は横ばいか。先週末の米国株はまちまち。ダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落。ダウ平均は76ドル高の32803ドルで取引を終えた。7月雇用統計は非農業部門雇用者数が52.8万人増となり、失業率は3.5%と前月の3.6%から低下するなど、総じて強い内容。長期金利が急上昇してハイテク株が売られた一方、金融株やエネルギー株には買いが入った。為替市場ではドル高(円安)基調が強まり、ドル円は足元135円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて35円安の28135円、ドル建てが20円安の28150円で取引を終えた。

 強い米雇用統計を受けて、物色には大きな変化が出てくると思われる。このところ強かったグロース株が売られ、バリュー株が見直されることになるだろう。ただ、ダウ平均がプラスで終え、ナスダックも0.5%の下げにとどまるなど、米国株は結果を冷静に消化した。この点はグローバル市場にとって安心材料となる。逆風が予想されるグロース株も、本日、東京エレクトロンやソフトバンクGの決算発表が控えているため、この結果を見極めるまでは売り込むのもリスクがある。景気敏感系のバリュー株はここ数日敬遠されていた分、強い買いが期待できる。ハイテク株が買われづらい環境では上値は重いだろうが、下値も堅いと予想する。日経平均の予想レンジは28000円-28300円
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