欧州マーケットダイジェスト・9日 株安・金利上昇・ユーロ伸び悩み
(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=135.09円(9日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.99円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0214ドル(△0.0015ドル)
FTSE100種総合株価指数:7488.15(前営業日比△5.78)
ドイツ株式指数(DAX):13534.97(▲152.72)
10年物英国債利回り:1.971%(△0.019%)
10年物独国債利回り:0.921%(△0.022%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重かった。欧州長期金利の上昇を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。18時過ぎに一時1.0247ドルと日通し高値を更新し、前週末の7月米雇用統計後の下げを取り戻した。ただ、先月後半から何度か上値を抑えられている1.02ドル台後半が引き続きレジスタンスとして働くと失速。3時前には一時1.0212ドル付近まで下押しした。ユーロ豪ドルなどユーロクロスの伸び悩につれた売りも出た。
・ポンドドルも頭が重かった。英長期金利の上昇を理由にポンド買い・ドル売りが先行すると、18時30分前に一時1.2130ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると1.2070ドル付近まで上値を切り下げた。ラムスデン英中銀(BOE)副総裁が景気後退により来年は利下げが必要になるとの金融市場の見方について、「予想していないが否定はしない」と述べたことがポンドの重しとなったほか、「英政府は来年1月にも産業界や家庭を対象にした計画停電を検討」との一部報道が嫌気された。
・ドル円は135.00円を挟んだレンジ取引に終始した。明日の7月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に様子見ムードが広がり、大きな方向感は出なかった。
明日21時30分発表の米CPIについて、市場では前年比8.7%と前月に記録した約40年ぶりの高水準9.1%からやや鈍化すると予想されている。インフレのピークアウト観測が強まる可能性がある一方、前週末の米雇用統計の内容からは米労働市場の改善が示されており、CPIの結果次第では米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを維持するとの観測が高まる可能性もあり、注目が集まっている。
・ユーロ円は伸び悩み。21時30分過ぎに一時138.32円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は137.92円付近まで上げ幅を縮めた。ユーロドルやユーロクロスの動きにつれた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。ただ、経済指標の発表など特段のイベントがなく、前日終値を挟んだ方向感に乏しい動きが続いた。明日の7月米CPIの発表を前に動きづらい面もあった。BPやシェルなどエネルギー株が買われた半面、セグロやブリティッシュ・ランドなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は反落。欧州でエネルギー供給不安や高インフレが続くとの観測が根強い中、ユーロ圏が景気後退(リセッション)に陥るリスクが懸念されて売りが優勢となった。個別ではハローフレッシュ(7.19%安)やコンチネンタル(6.54%安)、ザランド(5.90%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州でエネルギー供給不安が根強い中、高インフレが当面続くとの見方から独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=135.09円(9日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.99円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0214ドル(△0.0015ドル)
FTSE100種総合株価指数:7488.15(前営業日比△5.78)
ドイツ株式指数(DAX):13534.97(▲152.72)
10年物英国債利回り:1.971%(△0.019%)
10年物独国債利回り:0.921%(△0.022%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重かった。欧州長期金利の上昇を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。18時過ぎに一時1.0247ドルと日通し高値を更新し、前週末の7月米雇用統計後の下げを取り戻した。ただ、先月後半から何度か上値を抑えられている1.02ドル台後半が引き続きレジスタンスとして働くと失速。3時前には一時1.0212ドル付近まで下押しした。ユーロ豪ドルなどユーロクロスの伸び悩につれた売りも出た。
・ポンドドルも頭が重かった。英長期金利の上昇を理由にポンド買い・ドル売りが先行すると、18時30分前に一時1.2130ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると1.2070ドル付近まで上値を切り下げた。ラムスデン英中銀(BOE)副総裁が景気後退により来年は利下げが必要になるとの金融市場の見方について、「予想していないが否定はしない」と述べたことがポンドの重しとなったほか、「英政府は来年1月にも産業界や家庭を対象にした計画停電を検討」との一部報道が嫌気された。
・ドル円は135.00円を挟んだレンジ取引に終始した。明日の7月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に様子見ムードが広がり、大きな方向感は出なかった。
明日21時30分発表の米CPIについて、市場では前年比8.7%と前月に記録した約40年ぶりの高水準9.1%からやや鈍化すると予想されている。インフレのピークアウト観測が強まる可能性がある一方、前週末の米雇用統計の内容からは米労働市場の改善が示されており、CPIの結果次第では米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを維持するとの観測が高まる可能性もあり、注目が集まっている。
・ユーロ円は伸び悩み。21時30分過ぎに一時138.32円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は137.92円付近まで上げ幅を縮めた。ユーロドルやユーロクロスの動きにつれた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。ただ、経済指標の発表など特段のイベントがなく、前日終値を挟んだ方向感に乏しい動きが続いた。明日の7月米CPIの発表を前に動きづらい面もあった。BPやシェルなどエネルギー株が買われた半面、セグロやブリティッシュ・ランドなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は反落。欧州でエネルギー供給不安や高インフレが続くとの観測が根強い中、ユーロ圏が景気後退(リセッション)に陥るリスクが懸念されて売りが優勢となった。個別ではハローフレッシュ(7.19%安)やコンチネンタル(6.54%安)、ザランド(5.90%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州でエネルギー供給不安が根強い中、高インフレが当面続くとの見方から独国債に売りが出た。
(中村)