ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、下げ幅拡大

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下げ幅を拡大。24時時点では132.10円と22時時点(133.13円)と比べて1円03銭程度のドル安水準だった。7月米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、米国のインフレがピークアウトしたとの見方が広がると、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ観測が後退。幅広い通貨に対してドル売りが優勢となった。23時30分過ぎに一時132.03円と日通し安値を更新した。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の3倍にあたる0.75%の利上げ確率が約30%まで低下し、0.50%の利上げを予想する確率が約70%まで上昇した。

 ユーロドルはしっかり。24時時点では1.0354ドルと22時時点(1.0324ドル)と比べて0.0030ドル程度のユーロ高水準だった。米CPIの下振れで米インフレ懸念が和らぐと、米金利の低下とともにドル売りが膨らんだ。24時過ぎに一時1.0368ドルまで値を上げた。

 ユーロ円は軟調。24時時点では136.81円と22時時点(137.47円)と比べて66銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが優勢となり、23時30分過ぎに一時136.62円と本日安値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.03円 - 135.30円
ユーロドル:1.0202ドル - 1.0368ドル
ユーロ円:136.62円 - 138.40円


(中村)
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