12日香港株=軟調な展開か、米ハイテク株安と長期金利上昇が重荷

 12日の香港市場は軟調な展開か。前日のハンセン指数は4日ぶりに大幅反発して心理的節目の20000ポイントを回復しただけに、上値の重い展開が予想される。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速観測が後退したものの、米景気後退への懸念が和らいだことで11日のNY債券市場市場で米国債が売られ、長期金利の指標となる10年物国債利回りが上昇した。香港市場でも割高感が意識されやすい高PER銘柄に売りが出そうだ。

 香港市場は決算発表のピークを迎えつつあり、業績や収益見通しを手掛かりとする個別物色が中心の相場となりそうだ。前日大引け後から今朝にかけて、ハンセン指数構成銘柄のSMIC(00981)が2022年4-6月期決算、チャイナ・モバイル(00941)と李寧(02331)が22年6月中間決算を発表した。きょうはサンズ・チャイナ(01928)などが決算発表を予定している。

 11日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が続伸した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が香港終値を上回った半面、大型金融株の中国建設銀行(00939)、AIAグループ(01299)が下回って引けた。
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